おススメ度 50アルマゲドン
あらすじ
以上、フィルマークス映画より。
幻のオリンピックイヤーとなった2020年に、アルマゲドンの新作が作成されていることを知りました。
この映画の原題が『Collision Earth』で直訳すると『地球衝突』となります。
感が良い方はお気づきですが、この映画はまったくアルマゲドンと関係ありません。
そして、DVDのパッケージもイメージ映像です。
実際に、隕石が地球を貫通したのなら、アルマゲドンシリーズは終了を意味します。
調べたら、2021年版もありました。
原題までは調べていません。
どうやら、毎年のように地球に隕石が激突する映画が作成されていて、それを日本で「アルマゲドン○○」として販売していることを知りました。
スティーブン・セガールが主役の映画タイトルの全てに「沈黙の○○」としているのと同じだと思ってください。
内容ですが、色々あって隕石が破壊されて、地球の危機は回避されます。
今回は、気になった所を箇条書きで書いていこうと思います。
VR描写について。
この映画は、VR描写が多い。
状況説明の大半は、VRを装着して行われる。
隕石の粉塵
運転中に、細かい隕石が落ちてきた粉塵によって、車の視界が遮られて車が動かなくなるシーンが良かった。
粉塵が落ち着いたとはいえ、そのまま車から出てくるのは危険なのではないか、せめて、ハンカチで口を覆うくらいはしてほしい。
車の故障原因が、粉塵でファンベルトが切れるのは良くある事なのだろうか、普通にエンジンに粉塵が入ってエンストとかでは駄目なのか?
上映時間84分
上映時間84分
最後のスタッフロールは6分くらいはあるので、実質は78分ほどになる。
1時間10分て、唐沢寿明主演『24』の1話分とほぼ同じですよ。
この時間で起承転結や、伏線を回収するのは至難の技。
2時間だったら、序盤の伏線は様々な展開によって忘れたりするのですが、1時間10分だと、序盤の伏線は普通に覚えているんですよね。
A「もう駄目だ。」
B「でも、これがある。」
という展開になっても、早くそれを出してよ~。
とか思ってしまった。
上官の描写
最初は、印象が悪く登場。
クルミのような感じで、小さい鉄球を手のひらで回していた。
それが、後々伏線に絡むようなことは無かった。
作戦本部に、ちょうど良い隕石が直撃することで、崖のような段差ができてその淵に手でぶら下がる状態になるが、力尽きて落下後、爆発が起きる。
隕石について懐疑的なことに対して謝罪によって、一瞬の和解と別れという流れは、映画の王道を見るようでした。
アルマゲドン=歌舞伎説
- 隕石が地球に接近する描写。
- 軍部の上官との軋轢。
- タイミング良く落下する隕石。
- 戦闘機からミサイルを発射して、隕石を破壊。
- 最後、戦闘機からパラシュートで脱出する主人公。
- それを確認して喜ぶ作戦本部の面々。(アルマゲドン2020では、3人でした。)
- 最後に、抱きしめてキスをする主人公とヒロイン。
このあたりを抑えておけば、観客は、「待ってました。」と心の中で掛け声をかけて楽しんでいるのではないかと思います。
その楽しみ方は、歌舞伎の「成田屋」みたいな掛け声に似ているのかも知れません。
監督の心意気。
アルマゲドン2020を鑑賞して思ったこととして、監督がこの映画に対して、おいしいファーストフードを作る気概を感じたことは、ここに書き残しておきます。
たまに、B級アクション映画なのに、フランス料理を作ろうとする監督がいたりすると、求められているのはファーストフードなんだからって思う時もあります。
最低限の事をちゃんとクリアしている映画ではあるので、映画の基礎を学ぶという目線で見ると、色々と発見があると思います。
映画として見ると、かなり厳しいというか、つまらないというか・・・
口ごもってしまいますが、ファーストフードのような映画を見ることで、いかに普段見ている映画がクオリティが高い物なのかを気付けたという点で、この映画を見て良かったなと思いました。
しかし、自分に嘘はつきたくないので、おススメ度は50ということになりました。
元祖アルマゲドンって傑作だと思いました。
アルマゲドン2020が『ファーストフード』なら、この映画は『出て来るタイミングまで計算され尽くしたフランス料理。』だと思います。