おススメ度88
あらすじはこんな感じ。
日本では1980年代にアニメ化されて根強い人気を誇る北条司の漫画「シティーハンター」をフランスで実写映画化。ボディガードや探偵を請け負う凄腕のスイーパー(始末屋)=「シティーハンター」ことリョウは、相棒のカオリとともに日々さまざま依頼を請け負っていた。そんな2人のもとにある日、その香りをかいだ者を虜にする「キューピッドの香水」の奪回という危険な任務が持ち込まれる。香水が悪用されれば世界は危機に陥ることは必至で、48時間というタイムリミットのなか、2人は香水を取り戻すために奔走する。フランスの大ヒットコメディ映画「世界の果てまでヒャッハー!」を手がけたフィリップ・ラショーが監督・脚本・主演。日本語吹き替え版は、リョウ役を山寺宏一、カオリ役を沢城みゆきが担当。アニメ版オリジナルキャストの神谷明と伊倉一恵はスペシャルゲストとして、アニメ版とは異なる役の吹き替えで参加する。
2018年製作/93分/G/フランス
原題:Nicky Larson et le parfum de Cupidon
配給:アルバトロス・フィルム
以上、映画ドットコムより。
最初にフランス映画で実写化のニュースを見たとき、「正直これは大変なことになるな。」と思っていたのですが、ポスターが良く出来ていたので、興味本位で鑑賞してみたところ、とても良く出来ていて楽しめました。
鑑賞して思ったのが、シティーハンターの絵柄や、お色気ジョーク、そしていい意味での軽さが、フランス映画の娯楽性と相性が良いことに気づきました。
何よりも、この映画で主役の冴羽亮演じるフィリップ・ラショーの原作愛がとてつもなく、企画立ち上げから、監督までこなすスーパーマンぶり。
実写化成功のカギは演者や製作者の原作リスペクト&愛ということを認識しましたよ。
フィリップ・ラショー演じる冴羽亮が完璧で、シティーハンターのお色気ジョークも過激すぎないバランスだと思いましたし、他のキャスティングも良く、(海坊主なんてそのまま。)フランス版2.5次元ミュージカル開催できるんじゃないのコレ、と思うくらいの出来でした。
音楽の使い所ひとつにしても、原作とアニメのリスペクトを感じられる今作品。
この映画を一言で表すならば『敬意』だと思いました。
この映画を基準にすることで、これから上映される、漫画を原作にした映画の敬意の有無を確認できる、リトマス試験紙の役割も担うと思っています。
原作が好きな方は楽しめる作品になっています。
ぜひDVDで鑑賞してみてください。