ゴジラVSコング

f:id:kidouwaffle:20210802021051j:plain

 

おススメ度 89

 

www.youtube.com

 

あらすじはこんな感じ。 

あらすじ

モンスターの戦いによって壊滅的な被害を受けた地球。人類が各地の再建を計る中、特務機関モナークは未知の土地で危険な任務に挑み、巨大怪獣の故郷<ルーツ>の手がかりを掴もうとする。そんな中、ゴジラが深海の暗闇からその姿を現し、フロリダにあるハイテク企業エイペックス社を襲撃、世界を再び危機へと陥れていく。ゴジラの怒りの原因は何なのか。エイペックス社CEOのウォルター・シモンズ(デミアン・ビチル)はゴジラの脅威を訴える。モナークとエイペックスは対抗措置として、ネイサン・リンド博士(アレキサンダー・スカルスガルド)やアイリーン博士(レベッカ・ホール)のチームを中心に、コングを髑髏島<スカルアイランド>から連れ出し、怪獣のルーツとなる場所を探ろうとする。 人類の生き残りをかけた争いは、ゴジラ対コングという最強対決を引き起こし、人々は史上最大の激突を目にすることとなる。故郷を求めるコングと唯一心を通わせる少女ジア。一方、ゴジラを信じ、その真意を探ろうとするマディソン(ミリー・ボビー・ブラウン)と級友のジョシュ(ジュリアン・デニソン)、そしてエイペックスの陰謀説を唱えるバーニー(ブライアン・タイリー・ヘンリー)は行動を共にしてゴジラを追う。人類になす術はないのか—。エイペックスの研究員で故芹沢猪四郎博士の息子である芹沢蓮(小栗旬)の秘めた想いや目的とは?怪獣を取り巻く人間たちの思惑が錯綜する。ゴジラとコング、彼らは人類の味方か、人類の脅威か。自然界最強の力が激突する、地球の存亡を委ねた壮大な戦いが始まった。彼らはなぜ戦うのか—。果たして、この頂上決戦の勝者は—。

※映画の内容に触れますので未見の方はご注意ください。
 
 

オープニングからコングのモーニングルーティンを見ることができるとは思いませんでした。

起床して雄大な自然の中、滝をシャワーのように利用している様は、アメリカの頑固親父のごとく、その流れで木を引っこ抜き、先をとがらせてからやり投げの要領で空高くぶん投げたと思ったら、自然の映像にヒビが入って、そこは、コングを隔離している専門の施設だった。

という話の展開には期待が高まりました。 

 

この映画は、巨大怪獣が取っ組み合いの大喧嘩をする映画なので、怪獣が登場するシーンは良いのですが、しかし、人間ドラマになると映画の推進力が落ちてしまうのが気になったところでした。

例えるならば、ターボエンジンを積んだF1レースを楽しみにしているに、そこに三輪車で割って入ってくるようなものなので、誰もそこに期待していないだろうと思ってしまいました。

監督も人間ドラマに対して思い入れがないのか、この映画のボス役がウイスキーのロックを飲みながら作戦を見ていたりする。

命の危険がある可能性が高いのに飲酒なんかするなよ、と思ってしまいました。

他にも社長の娘がエネルギーを回収するため同行して、最後コングに飛行機で攻撃したため、コングに飛行機ごと破壊されるのですが、これは映画における教訓的演出ともいえる手法です。

これは、ズルい事や、悪い事をした人間は最後に報いを受けるというもので、日本の時代劇などに見られる、勧善懲悪と言ったところでしょうか。

勿論、社長の娘も悪いのですが先程書いたように、この映画に置いて人間ドラマは誰も期待していない訳です。

この映画に置いて、映画の役目を終えた人間は、すぐに爆発に巻き込まれるか、怪獣によってフェードアウトされていく運びになっています。

ここからは憶測ですが、監督は人間ドラマをカットして、怪獣シーンに比重を置くことにしたと思うのです。

人間ドラマをカットしても、問題無いのはコングがドラマの部分を担っているから他ありません。

他にも、地球の中が空洞になっていて、そこにコングが住んでいた空間があるのだ。

という設定は、監督の「そうなのだから仕方が無い。」という潔さがあって好感が持てました、そこからの『コング久しぶりの里帰り。』シーンは良かったですね。

荒野を駆けるコング、良く分からない飛行生命体を叩きのめすコング、そして、仲間が居る場所に戻るも、仲間は全て滅んでいて、ゴジラの背びれを加工した手斧を手に取り、玉座に座るシーンは、哀愁を感じました。

そんな感慨に浸っている所に、エネルギー派が流れ込んできて当たり一面が粉々になる。

コングがその穴を覗くと、そこにはゴジラの姿があった!!!!

地球の中心まで届く、ゴジラ放射能熱戦って兵器じゃんと思いましたし。

ゴジラにタイマンを挑むため、コングがその穴を通るのですが、中学生の時に、日本から地球の裏側まで穴を作成して、その穴を通過しようとしても、重力の関係で押しつぶされるって学んだですが・・・

そんなことは、監督からすれば、うるせぇ!!!そんなことは、わかってる!!! 

この映画は、科学的なアプローチと怪獣格闘シーンのどっちが重要ですか?

怪獣格闘シーンですよね!! ね!!!

だから、これで、いいんだよ!!!!

という叫びを感じたので、この件でアレコレ言うのは野暮ってもの。

 

ここからは、この映画の最大のネタバレである怪獣格闘シーンについての感想になります。

 

ゴジラVSコング 

第一戦

船上のコングVSゴジラ

戦いの感想。

船の上に巨大な手錠で拘束されたコングに対して、泳ぎは慣れているゴジラ、序盤からゴジラの攻勢で、船をひっくり返されて溺れるコング、ピンチ!!!

 

それを見た、船上員がコングの手錠を解除することで、コングピンチ脱出。

 

しかし、海上ではゴジラが圧倒的有利に進め、コンググロッキー状態。

 

人間が船のエンジンを全停止して静寂にすることで、ゴジラが戦闘意欲を無くした判断して、海上を去る。

よって、この戦い、勝者・・・ゴジラ!!!!

 

第二戦

香港の都会ど真ん中でファイト。

 

コングが狙うはゴジラのみ!!!!

第二戦のゴングが鳴った!!

今度は、平場での戦いになった。

第二戦を見て良かった点は、コングがちゃんとビルのてっぺんによじ登るシーンを入れているところでした。

 

過去作品のコングのお約束といえば、ビルをよじ登る描写。これに尽きます。

 

ちゃんと、ビルのてっぺんによじ登ってからの、高さを利用しての攻撃は良いシーンでした。

 

ゴジラも負けずに、インファイトの構えを見せる。

 

コングの手には、地球の空洞で手に入れた斧を手にしている、反則はファイブカウントまで有効なので、そのままゴジラに切りつける。

ゴジラ放射能熱戦で迎え撃つ、コングは斧を盾代わりにして防御するギリギリの攻防。

その結果、お互い吹き飛ばされてボロボロの状態となる。

ゴジラも満身創痍、コングも心臓が止まって動けない。

よって、この戦い、お互い一歩も引かずに、引き分け!!!!!

第三戦

引き続き香港の中心街。

芹沢とシンクロすることで動いていたメカゴジラが暴走を始める。

グロッキー状態のゴジラに対して、一方的な攻撃でゴジラグロッキー寸前。

ゴジラVSメカゴジラ

勝者、圧倒的火力でメカゴジラ!!!

第四戦

メカゴジラVSコング、ゴジラ

ゴジラとの戦いで失神状態のコング、主人公の機転で地球の空洞に行くための飛行物体を、コングの心臓にセットして放電。

それが、AEDの役割を果たして、コング復活!!!

ヒーローは遅れてやってくる。

メカゴジラにグロッキー状態のゴジラを助けて、共闘することに、ゴジラのアシストもあり、メカゴジラの止めを刺したのは、コング。

よって、勝者コング!!

終戦

メカゴジラの戦いを終えて、再び相まみえた、ゴジラとコング。

お互い牽制しつつも、ゴジラが静かに海に帰っていき、拳を交わうことなく終了。

 

総合成績

ゴジラ  1勝(船上でコング)1敗(メカゴジラ)1引き分け(都市部コング)

コング  1勝(メカゴジラ)1敗(船上でゴジラ)1引き分け(都市部ゴジラ

メカゴジラ1勝(ゴジラ)1敗(コング)

となりました。

絵にするとこんな感じ 

 

f:id:kidouwaffle:20210802021046j:plain

 

これを見る限り、完全な三つ巴になっていました。

中学生からプロレスを追っかけて来た身としては、昨年公開された『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』と比べると、やや単調な部分が気になりました。

キング・オブ・モンスターズは、色々な種類の怪獣がいて、攻撃パターンが多かったので楽しめたのですが、それに比べて、タイプが似ている怪獣が戦うと、殴り合うか、叩きつけるかしかないのは致し方無いとは思います。

そこは、アントニオ猪木の「背もたれに深く座って見ている観客がいたら、前のめりにさせるような事をしなきゃいけない。」という言葉があるように、驚かせて欲しかった、贅沢を言わせてもらえると、殴り合いの前に、ロックアップが見たかった。

何故なら、これは怪獣プロレスだからです。

これが怪獣格闘技なら、タックルから馬乗りパンチして、うつ伏せになった所を、チョークスリーパーで締め落とせばいい訳で、戦いの効率やリアリティなんかどうでも良い、私が一番みたいのは外連味だ。

 

他にも最後、小栗旬演じる芹沢が、メカゴジラとシンクロで白目になるシーンはインパクトがあったものの、セリフがほぼないのが残念でした。

あれこれと書いてきましたが、怪獣同士の戦闘シーンは迫力ありましたし、映画としても楽しめました。

 

夏休みに、冷房が効いている映画館で映画を鑑賞するのも悪くないと思いますので、おススメですよ。