フリー・ガイ

 私的には、大当たりの傑作でした。

 

※映画の内容について触れますのでご注意ください。

 

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あらすじはこちら

ナイト ミュージアム」のショーン・レビ監督が「デッドプール」のライアン・レイノルズとタッグを組み、何でもありのゲームの世界を舞台に、平凡なモブキャラが世界の危機を救うべく戦う姿を描いたアドベンチャーアクション。ルール無用のオンライン参加型アクションゲーム「フリー・シティ」。銀行の窓口係として強盗に襲われる毎日を繰り返していたガイは、謎の女性モロトフ・ガールとの出会いをきっかけに、退屈な日常に疑問を抱きはじめる。ついに強盗に反撃した彼は、この世界はビデオゲームの中で、自分はそのモブキャラだと気づく。新しい自分に生まれ変わることを決意したガイは、ゲーム内のプログラムや設定を無視して勝手に平和を守り始める。共演にテレビドラマ「キリング・イヴ」のジョディ・カマー、「ジョジョ・ラビット」のタイカ・ワイティティ

2021年製作/115分/G/アメリ
原題:Free Guy
配給:ディズニー


監督
ショーン・レビ
製作
ライアン・レイノルズ ショーン・レビ サラ・シェクター グレッグ・バーランティ アダム・コルブレナー
製作総指揮
メアリー・マクラグレン ジョシュ・マクラグレン ジョージ・デューイ ダン・レビン マイケル・ライリー・マクグラス
原案
マット・リーバーマン
脚本
マット・リーバーマン ザック・ペン
撮影
ジョージ・リッチモンド
美術
イーサン・トーマン
衣装
マーリーン・スチュワート
編集
ディーン・ジマーマン
音楽
クリストフ・ベック

 

 

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おススメ度 98

 

予告cmを見て、スルーしようかなと思ったのですが、本当に見て良かったなとしみじみと思いましたね。

 

デットプールしかり、『自分の生活している世界が作り物だと気が付く主人公』として、ライアン・レイノルズという、これ以上ないキャスティングで、ある意味、キャスティングの勝利ともいえる配役だと思います。

 

主役のフリー・ガイが自身のレベルを上げる手段として、人助けや、銃を相手プレーヤーから奪って、ミッションを妨害する行為、つまり、『良いこと』をしてレベルを上げていくというのが、ゲームの暴力性に対する否定でもあり、個人的に良かったです。

 

最初、印象に残らなかった街を歩いているキャラクター達は、映画を見て行く内に、とても魅力的に見えて来るのですが、私的には、常に強盗に合うという理由から、ずっと手を挙げ続けている、おっちゃんが良いキャラクターでしたな。

 

『衝動』何て書くと大袈裟かもしれない、些細でも自分で選択して行動に移すことで、生き生きとしてくる描写が見ていて心地良いものでした。

 

この映画だと、カフェの店員が、フリーガイのカプチーノというキーワードを聞いた時に、カプチーノを作成したくなる。

 

常に手を挙げている、おっちゃんが手を下げようと頑張ってみる。

 

大切なのは「やってみようと」挑戦する気持ちと、行動する勇気、言葉にすれば何てことはないが、監督はそのことを正面切って伝えようとすることが本当に良かった。

 

一旦、再起動されて初期の状態に記憶が戻ったフリーガイにモロトフ・ガールがキスをした瞬間に、記憶を思い出す演出は、映画だからこその表現だったし、記憶が戻る理由として、フリーガイのAI設定に、運命の人を探しているというプログラミングがされているから、という物語の構成も抜群でした。

 

他にもクリス・エヴァンスカメオ出演の面白さ、フリー・ガイの手がロックバスターになった時は、流石に笑みがこぼれてしまいたよ。(アルカイックスマイル)

 

映画が終わって外に出ると、自分がフリー・ガイが存在している世界から、現実へと戻って来たような既視感があり、外を歩いている人達の姿を見て、「自分も含めて、名も無き人何て誰ひとりいない。全ての人が主役なのだ。」そんな事を思いつつ、胸が一杯になりました。

 

 

映画を見た後で、こんな経験をしたのは久しぶりで、映画と現実が地続きで繋がっている演出が好きな私としては、それだけで満足でした。

 

この映画は『コールオブデューティ―』などの、箱庭ゲームを遊んでいた人なら、必ず何かしら突き刺さるはず。

 

必ず、何かしらに、突き、刺さる、はず!!

 

大事な事なので、分割にして書いて見ました。

 

先程も書きましたが、映画を見て胸が一杯になった経験は久しぶりで、私にとってマイ・ベストになる映画になるかも知れません。

 

それぐらい、観て良かった映画でした。

 

これからも、こういう映画体験をするために、映画館に足を運んでいく所存です。

 

そのためには、手洗い、うがいを丁寧におこなって、日々の生活を送って行こうと思いますよ。