007 ノー・タイム・トゥ・ダイ

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おススメ度 89

 

※映画の内容に触れますので、未見の方はご注意ください

 

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ジェームズ・ボンドの活躍を描く「007」シリーズ25作目。現役を退きジャマイカで穏やかな生活を送っていたボンドのもとに、CIA出身の旧友フェリックス・ライターが助けを求めにやってきたことから、平穏な日常は終わりを告げる。誘拐された科学者を救出するという任務に就いたボンドは、その過酷なミッションの中で、世界に脅威をもたらす最新技術を有した黒幕を追うことになるが……。ダニエル・クレイグが5度目のボンドを演じ、前作「007 スペクター」から引き続きレア・セドゥーベン・ウィショーナオミ・ハリスロリー・キニアレイフ・ファインズらが共演。新たに「ナイブズ・アウト 名探偵と刃の館の秘密」のアナ・デ・アルマス、「キャプテン・マーベル」のラシャーナ・リンチらが出演し、「ボヘミアン・ラプソディ」のフレディ・マーキュリー役でアカデミー主演男優賞を受賞したラミ・マレックが悪役として登場する。監督は、「ビースト・オブ・ノー・ネーション」の日系アメリカ人キャリー・ジョージ・フクナガ。

2021年製作/164分/G/アメリ
原題:No Time to Die
配給:東宝東和

映画.comより。

 

キャスト
ダニエル・クレイグ
レイフ・ファインズ
ナオミ・ハリス
ロリー・キニア
レア・セドゥ
ベン・ウィショー
ジェフリー・ライト
アナ・デ・アルマス
ダリ・ベンサーラ
デヴィッド・デンシック
ラシャーナ・リンチ
ビリー・マグヌッセン
ラミ・マレック

スタッフ
監督・脚本
キャリー・フクナガ
脚本
ニール・パーヴィス
ロバート・ウェイド
スコット・Z・バーンズ
フィービー・ウォーラー=ブリッジ
製作
バーバラ・ブロッコリ
マイケル・G・ウィルソン

シネマトゥデイより

 

映画館で007シリーズを鑑賞したのは『スペクター』からなのですが、このシリーズはお祭り見たいなもので、上映されているのなら鑑賞することにしています。

冒頭での銃口を向けられているジェームス・ボンドが横切ろうとした時に銃口に向けて銃を撃つ名シーンは何度見てもテンションが上がりました。

007シリーズと言えば、冒頭シーンからのアバンタイトルまでの一連の流れも健在で、電車にヒロインを乗せるボンド、動き出す電車内からボンドの姿を見るため、電車内を逆方向に小走りするヒロイン。姿が消えるボンド、それと同時に、電車が柱の前を通るたびに、文字が表れてアバンタイトルが出るまでがスムーズで、それだけで、満足な気持ちになりました。

数年前、007全作品を数ヵ月かけてレンタル視聴していた時があったが、どれも娯楽作品として楽しめるものの、今のリテラシーで見るとかなり脇が甘い描写があるのも事実。

初期の頃は、相手の女性スパイを納屋で半ば強引に抱くことで味方に付けてたりしているのを見ていて当時は「モラル的にありえねぇ~。」って思いながら見ていたのですが、DVDのおまけで当時映画に関わっていた人のコメンタリーもあったので、それも視聴してみると「公開当時でも、この表現は無いよね。」と言ってたりしていて、007シリーズ特有の雰囲気があるのことを感じました。

今作品も、現代的なリテラシーに配慮しつつ、同時に007シリーズの持つ「そんな馬鹿な。」と思わせる展開も含めて、ダニエル・クレイグのジェームスボンド引退公演を見てるかのようで感慨深かったです。

スペクターが多数参加しているパーティーに潜入する際に合流した、女性スパイのパロマがこの映画の中ではかなりおいしい役でしたな。

ジェームスボンドと安易に恋愛関係にならず、プロフェッショナルとして、自分の責務を全うするのが現代的だと思いましたし、ボンドと行動を共にして「私はここまで。」と伝えて退場するシーンは新鮮に映りました。

他にも、ジェームスボンドが現場復帰するきっかけとして『コードネーム007が他のエージェントに使用されていたから。』というのも、ジェームスボンドが『ただの番号だ。』といいつつも、その番号に並々ならぬ愛着があることも分かるので、ここら辺が理由付けとして良く出来ているなぁと感じた次第。

他にも、2代目007を受け継いだ女性スパイのノーミも登場した瞬間、これは面白くなりそうだぞ!!という期待があったのですが、映画が進んでいくにつれて、存在が薄くなっていくのがね、惜しいなと思いました。

ノーミの行動がスパイとしてのプロフェッショナルぽさを感じられなくて、乗れなかったなぁ、先に行動していたボンドより、後から車で遅れてきているのに「乗ってく?」はスパイとしてどうなの?と思ったり、ノーミ本人も007にそんな思い入れ無かったんかい!!という所もモヤモヤしてしまったし、役者の問題というよりも、脚本の問題なのかな、とも思いました。

とはいえ、とはいえですよ、映画としては退屈ということは無くて、3時間近い上映時間は苦にならず楽しめたのも事実ですし、ダニエル・クレイグ最後のジェームス・ボンドの集大成的作品としても楽しめました。

ワンカットでのアクションシーンであったり、見応えはあるものの、過去の映画で見たようなシーンでもあるので、新鮮さはあまりなかったです。

一つ気になるのは、ジェームス・ボンドシリーズって演じる役者は違えども、そのパーソナリティーは継続されているのですが、この映画を見る限りだと、ジェームス・ボンド亡くなっているように見えたのですが、次回作もジェームス・ボンドは存在しているかは気になりました。

多分、この考えは杞憂に終わるでしょう。

スタッフロールでも。「ジェームス・ボンドは新しく生まれる。」みたいな字幕出ていましたし。

全体的に映画は楽しめたのですが、所々細かいところが気になってしまい、最終的にはダニエル・クレイグお疲れ様という意味も込めて、おススメ度は89となった次第です。

 

 

 

ダニエル・クレイグジェームス・ボンドの中で一番好きなのはこの映画です。