2022年ワッフル映画賞

2022年に映画鑑賞した中で、独断と偏見でベスト5を勝手に決めつけて発表する。敬意押し売り型イベント、その名もワッフル映画賞を開催します。

 

ベスト5から発表いたしますが、その前に、ランキングに入らなかったけど、印象に残った映画について何本か紹介いたします。

ファースト・スラムダンク・・・リアルタイムでアニメを見ていなくて、漫画だけ見ていた方がいたら、今すぐ映画館に行ってください、今スグに…あと、曲が最高でした。

NOPE・・・予告を見て、得体の知れなさに興味があり鑑賞。
自己承認欲求の暴走、見る側の一方的な暴力性。映画を見終わった後も言い表せない感情が湧き出てきた。個人的には傑作。

ワンピース・フィルムレッド・・・一番の悪は、幼少期のUTAに真実をちゃんと伝えなかったアイツ。子供には真実を伝えることは残酷すぎるは、大人の勝手な解釈で、ちゃんと伝えていればこうはならなかったはず。

あと、UTAの歌声を担当しているのがadoなので、雑誌でUTAの歌声の担当するadoが、と表記されると、一瞬どっちかキャラクターの名前か迷ってしまう。
年末テレビで活躍しているUTAを見るたびに、映画を見た人はどういう感情で見ているのか気になる。

いま歌っているUTAはどのパラレルワールドUTAなのだろうとか、もしかして、UTAの意識の中に取り込まれているのかも。とか思ってしまうので、いまいち歌に集中できないでいる。

 

ここからベスト5の発表です。

 

5位ブラックパンサー・・・主人公ティ・チャラを演じる役者が病気によって亡くなるという異例の事態で公開された映画ということもあってか、出演している役者が全員気合が入っていたように見てとれた、出演していた役者の心境をインタビューしたら、ドキュメンタリーとして成立するのではないか。

この映画でメキシコの歴史を知ると、アメリカという国が嫌になってしまうが、歴史的背景を映画を通して知ることができるのはエンターテイメントの強さを感じた。

 

 

4位RRR・・・これもインドの歴史を知ると、イギリスが嫌になってしまう。

イギリスがインドを植民地支配していた歴史的事実があるにせよ、こういうテーマをアクション大作として映画化出来るということは、歴史を学びなおすという事においては大切だ。

この映画は、アクションエンターテイメントとして傑作というくらいの出来になっている。言葉を知らないからといって、その人間を見下す行為の醜悪さと、思慮のなさが人を傷つける。全世界で公開されているらしいので、イギリスで公開された際には、気まずい空気が流れていてほしい。なにしろ事実なのだから。

 

 

3位THEBATMAN・・・全体的に暗くて湿気がある作品だったが、それが良い。

バットマンって普通の人間なのに、巨額な資金と努力によってゴッサムシティの悪を駆逐しようと行動しているので、普通に考えると自警団なわけで、かなりヤバい人間に分類される、このヤバいは、COOLではなくて、クレイジーを指す。

ここまで努力して立ち向かう相手は、スーパーマンだったりするので全然歯が立たない、人間だから。

だからこそ、バットマンというキャラクターが魅力的ともいえる。

バットマンが、スーパーマンに勝つためにはもっと心を鬼にしないといけない。

純粋無垢な子供を用意して、スーパーマンクリプトナイトの入ったサンドイッチを差し入れをさせる。あるいは、クリプトナイトを入手してそれをバットモービルに巻き付けて、クラークケントとして働いている新聞社に突っ込むとか作戦を立てないと。

しかし、この映画のバットマンは胃腸が弱そうに見えて、どちらかというと、マッチョ系というよりも、理系といった感じなので、先述したようなことを実際にはしないだろうが、全編映画に流れる暗さ、ダウナーな感じは今の時代を表しているような気がして、普通に楽しめた。

 

 

2位エルヴィス・・・エルヴィス役の役者が良いのと、エルビスプレスリーの歌を聞いていなかったので、ライブのシーンは全て新鮮に感じた。あと、エルヴィスの人生は切なすぎる。

昔、エルヴィスプレスリーの物まねをしている際の格好がスパンコールが貼られまくった白のジャケット、または白いジャケットの脇に白いテープみたいな形状が施されていたので、当時は面白い格好をしているもみあげが目立つ人。ぐらいにしか思っていなかったたが、この映画でエルヴィスの人生はとてもビターなのを知ると、切なくなってしまった。

自分は不幸なのに人を楽しませなくてはいけないという、今も続くエンターテイメントの業を感じた。

 

そして、今回の第1位は・・・

 

 

1位ちょっと思い出しただけ・・・監督がインタビューで『ナイトオンザプラネット』から着想を得たというだけあって、真似で終わらず自分の物にしている技術が凄い、カップルが出合って別れるまでの話をここまで面白く出来ることに感動してしまう。

個人的には、國村隼演じる、お姉バーの経営しているマスターが良かった。

そのマスターのパートナーが誕生日の主人公に語った。「あんたの母親の出産記念日よ。」はパンチラインとして心に響いた。

20過ぎると、祝われることや誕生日自体が恥ずかしくなってしまったが、この映画を見てからは全力で誕生日を喜ぼうと思っている。

あと、この映画のタイトルが秀逸。

確か、アマゾンプライムでも見られるはずなので、興味があればぜひご覧になってはいかがでしょうか。

www.youtube.com

        予告編も貼っておきます、おきますとも。

 

ということで、2022年のワッフル映画賞は『ちょっと思い出しただけ』となりました。