気が付くと変化している。

部屋が寒すぎて、コートを着た状態で過ごしている。
部屋にいても外出しているようで休まらない。

部屋が寒いので精神的な安らぎを犠牲にしているが仕方がない、コートを脱ぐとドラクエの毒の沼地のごとく、歩くたびにダメージを受けてしまうからだ。
ただ、ひたすら赤外線ヒーターに貼りつくのみだ。

 頭の中で色々なことに挑戦しようと思い描くが、それだけで満足してしまうことが多い。

旅行の日程を考えたり、用意するまでを考えるのが好きなのだが、実際には旅行に行かず、用意もしないままで終わる。
体験することより、目標を立てたことに満足するからだ。
こういう人間もいる。

 様々な商品が変わっていることに気が付く。
5個入りのパンがいつの間にか4個になっていた。5個が良かったのに、1個は何となく食べる用として重宝していたのに、4個になると食べる意思が求められてしまう。もっと無意識で胃袋を満たさせてくれ。

ランチパックも久しぶりに食べたが、薄くなっていないだろうか。
もっと厚みがあったような、いや、ただの思い込みの可能性もあるが、少なくともランチパックのパッケージ写真と比べると厚みがない。
通販で枕を購入した時に真空パック状になって届いたが、それくらい薄い。
これだと、期待してしまうではないか。
逆に、もっと薄い状態のパッケージ写真を使用した方が「もっと薄いと思っていた。」と感じてくれる人もいるのではないか。
あえて、ハードルを下げる作戦だ。

パンやお菓子が好きな人にとっては、値上げはやるせない思いがこみ上げてくることだろう。

そんな時は、お菓子が小さくなるたびに「世界が小さくなったのか、それとも私が大きくなったのか。」とか呟けばいいと思う。
それを世界中の人間が言っていると想像すると、こんなご時世だし、値上げも仕方ないかと思えるはず。

メーカーも値上げする時は「原材料の高騰により値上げした。」でいい。
たまに「健康を考えて」とか「新しい生活様式に合わせて」とか眠たい事を言ってくるのは逆効果だというのをここに書いておきたい。

メーカー側の「こう書けば、こいつ等は値上げに納得するだろう。」という馬鹿にした態度に対して腹が立っているのに、それを理解していないため、結果ネットが炎上して、最終的には商品が有名になるという、風が吹けば桶屋が儲かる話の令和版が完成してしまうこともある。

実はメーカー側がここまで計算してると思うと全体的に冷めてしまう。
この冷める感覚が客観性にも繋がるので、炎上商法には有効なのかもしれない。