江戸を知らずに寿司を食う。

半額シールを貼られた食品だけが持つ輝きというのがある。
3割引きシールでは何も変わらない、半額シールが貼られてる時は、遠くから見ても分かると言ってもいい。
その中でも、寿司が半額の時は周りが色めき立つのが手に取って分かる。
何故なら、私が一番色めき立っているからだ。

あるプロスポーツ選手が大学時代の時にテストで『I live in Tokyo.』の過去形を 『I live in Edo』と書いたという古典がある。確かに文法は間違っているが、質問についての答えは間違っていないので、△くらいは付けても良いのではないだろうか。

このエピソードを最初に知った時は、その内容よりも大学の英語のテストにしては簡単すぎやしないか?だった。

このエピソードは学業が駄目でも、スポーツ推薦で大学に入学できる事の弊害や歪みを風刺していたのではないかと思っている。

話は逸れに逸れてしまったが、半額の江戸前寿司をゲットした。
モンスターボールでゲットした。
半額になっているのだから、弱っていると解釈したからだ。
ゲットした江戸前寿司のお味は「大変おいしゅうございました。」の一言だった。

そもそも、江戸前寿司を食べたことがなかったので、脳内の寿司アーカイブを調べても比較対象がないのと、赤酢の味を知らない。

でも、お寿司が美味しいかどうかの判断が出来るので、この寿司は美味しかった。そういうことである。

寿司はレジで会計した後で、モンスターボールでゲットした。
こういうご時世だから、ちゃんと説明しないといけない。
「あいつ、レジ通さないで寿司をモンスターボールでゲットしたから万引きだ!!許さん!!」となり、炎上することが想像できてしまう。

こうして、また一歩、食通の階段を上がったといえる。

まってろ、海原雄山