「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ

 

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大ヒットアニメ「鬼滅の刃」のテレビシリーズ第3期「刀鍛冶の里編」の放送開始(2023年4月)を前に、第2期「遊郭編」の第10、11話と「刀鍛冶の里編」の第1話を特別劇場上映。

週刊少年ジャンプ」連載の漫画が原作で、大正時代の日本を舞台に、家族を鬼に殺された少年・竈門炭治郎が鬼になった妹の禰豆子を人間に戻すため「鬼滅隊」へ入隊し、過酷な戦いをくぐり抜けていく姿を描くアニメ版「鬼滅の刃」。2019年4月からテレビシリーズ第1期「竈門炭治郎・立志編」が放送され、2020年10月に公開された劇場版「無限列車編」は興行収入400億円を超える歴史的大ヒットを記録、2021年から22年にかけてはテレビアニメ版「無限列車編」と第2期「遊郭編」が放送された。

それらに続く物語が展開する第3期「刀鍛冶の里編」放送を前に、炭治郎や音柱・宇随天たちと上弦の陸・堕姫と妓夫太郎が激闘を繰り広げて話題を集めた「遊郭編」の第10、11話を劇場初上映。さらに、新たな任務地での霞柱・時透無一郎と恋柱・甘露寺蜜璃との出会いや、無限城に集められた上弦の鬼の姿を描く「刀鍛冶の里編」第1話が上映される。本編映像は全編4Kアップコンバートされ、音楽も映画館上映にあわせて再ミックスされている。

以上、映画.comより

 

人間と鬼の熾烈を極めた殺し合い。

 

ちなみに、この映画のエピソードはコミックスの11巻から12巻にかけて描かれていますので、興味ありましたら漫画もぜひ。

 

鬼滅の刃は、コミックスの帯に名だたる人が感想を書いていたので、存在は気になっていました。

その後、新型コロナウイルスが爆発的に流行した時に、鬼滅の刃がブームになっていたので、その時に後追いで読みました。

当時、何故この時期にこの漫画がブームになったのか不思議だったのですが、今になって思うと、アニメが好評で、ちょうど原作が最終決戦に向けて盛り上がっていた事と、コロナウイルスという理不尽な存在が、鬼滅の刃で討伐する鬼と重ね合わせて見ていた人が多かったからではと推測しています。

鬼滅の刃も、炭次郎の家族は鬼に殺され、妹の禰豆子が鬼にされるという理不尽の極みから始まります。

その困難を乗り越えて行く物語なので、炭次郎を自分と投影して奮い立たせた人も多くいたのではないでしょうか。

 

まず、この漫画に出てくる身体の欠損や、死の表現が容赦なくて驚きました。

 

今の子供達がこれを見ているのだなと思うと、私の少年ジャンプに対してのアップデートが出来ていないことは確かだったので、考えを改めるきっかけになったぐらいです。

 

鬼滅の刃にも『友情、努力、勝利』のジャンプ三原則は当てはまるのですが、努力しないと、鬼から殺されるいう中での努力なのでその必死さが違います。

 

映画の冒頭で『竈門炭治郎立志編』『無限列車編』『遊郭編』のダイジェスト映像と同時に、主題歌の『紅蓮華』『明け星』『残響散歌』がスクリーンの大音量で聞くことが出来ただけで大満足しました。

 

「テレビアニメをただ放送しているだけでしょ?」と思っている方こそ、映画館で見てもいいのではないでしょうか。

映画鑑賞に堪える事のできるクオリティを、テレビアニメで放送していたともいえるので、その絵の綺麗さや音響の良さを堪能しないのは勿体ないと思います。

 

コミックス、アニメでも見てましたが、遊郭編の梅と妓夫太郎のエピソードが悲しすぎる。

せめて、現代では兄妹ともども、キメツ学園で大活躍してほしい、マジで。

そう思わないと精神が削り倒されてしまうくらい遣り切れない。

いっそのこと、梅と妓夫太郎の二次創作学園エピソードを作成したいくらいだ。

 

この二人は、禰豆子と炭次郎とは闇と光の関係で描かれているが、両親の愛に育まれた炭次郎達は、運よく鬼滅隊と繋がることが出来た、一方劣悪な環境の梅と妓夫太郎は鬼になるざるを得なかった。

鬼にならざるを得ない環境を「地獄」というのではないだろうか。

 

遊郭編の次のエピソードで、上弦の鬼が集結してからの、刀鍛冶の里のエピソードへとテンポ良く進んでいき、甘露寺や時透無一郎も登場してくるので、否応でも続きが楽しみになりました。

 

作者の吾峠呼世晴は、物語における出し引きが超絶に上手い漫画家だと思ってます。

誰を登場させて、誰を退場させるのかの手際の良さが本当に上手い。

電子書籍で全巻購入していたので、今回このブログを書く前に読んでいたのですが、1巻から最終巻まで一気に読めました。

 

映画館で見られる環境にある方ならば、見て損は無いと思いますので、ぜひとも映画館でご覧ください。