バレンタインデーにチョコを食う

バレンタインデー付近になると、スーパーで様々なチョコレートが陳列しているので、私はそれをチョコの見本市として位置付けている。
数年前から「自分チョコ」なるものがあると知り、従来のバレンタインデーの終焉は近いと思っている。
自分チョコは普通にチョコを買っただけなので、イベントとしてはかなり厳しい。
今は男性から女性にチョコレートを渡す「逆チョコ」も存在するので、これからバレンタインデーの持つ様相も少しずつ変わっていくのだろう。
逆チョコはどんどん流行していって欲しい、チョコを貰えない事によって拗らせたり、ルサンチマンを爆発させて女性に敵意を向けてしまうくらいなら、相手に思いを伝える覚悟と心情を追体験した方が、何万倍も相互理解に繋がると思うからだ。

急に意中の相手にチョコレートを渡したところで、あなたの性格が良く、相手の気持ちを尊重する事が出来て、なおかつ顔とスタイルが斎藤工で、声が杉田智和でもないかぎり、困惑されるか、友達のライングループで「気持ち悪い。」とチョコレートの写真を添付されてお終いだろう。

何故なら、話しかける勇気も無くて関係性も作り上げてもないのに、急に距離を詰めようとするからだ。

残念ながら、この相手に自分の思いを伝えるというRPGは、私を含めて大半の男性はズタボロの服を着てのスタートになるらしい。

最初は、自分を肯定することから初めていくのがよさそうだ。
ああ、そうか、前言撤回する、自己肯定感を上げるための「自分チョコ」は必要だ。誰も褒めないのなら、自分が自身が褒めて、褒めて、褒めまくっていけばいい。
自分を褒めまくったら、相手にも褒めのお裾分けをしていく。
それが、回りまわれば何かが変わる。そう仮定する。

前日にチョコレートを買ったが、ビターな甘みだった。