オススメ度 94
※ネタバレあり
あらすじ
世界的人気の任天堂のアクションゲーム「スーパーマリオ」シリーズを、「怪盗グルー」「ミニオンズ」「SING シング」シリーズなどのヒット作を手がけるイルミネーション・スタジオと任天堂が共同でアニメーション映画化。イルミネーション創業者で「怪盗グルー」シリーズなどを送り出してきたプロデューサーのクリス・メレダンドリと、マリオの生みの親でもある任天堂の宮本茂が製作に名を連ねる。ニューヨークで配管工を営む双子の兄弟マリオとルイージが、謎の土管を通じて魔法に満ちた世界に迷い込む。はなればなれになってしまった兄弟は、絆の力で世界の危機に立ち向かう。マリオとルイージに加え、ピーチ姫、クッパ、キノピオ、ドンキーコング、ヨッシーなど原作ゲームシリーズでおなじみのキャラクターが多数登場する。監督は「ティーン・タイタンズGO! トゥ・ザ・ムービー」でタッグを組んだアーロン・ホーバスとマイケル・ジェレニック、脚本は「ミニオンズ フィーバー」のマシュー・フォーゲル。オリジナル版の声の出演には、マリオにクリス・プラット、ピーチ姫にアニヤ・テイラー=ジョイ、ルイージにチャーリー・デイ、クッパにジャック・ブラックら。日本語版ではマリオを宮野真守、ピーチ姫を志田有彩、ルイージを畠中祐、クッパを三宅健太、キノピオを関智一が務める。
2023年製作/94分/G/アメリカ・日本合作原題:The Super Mario Bros. Movie配給:東宝東和
以上、映画.comより引用
世界一有名な兄弟の活躍を目に焼き付けろ!!!
映画『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』を見たので感想を書きます。というよりも、書かねばならぬ。
勝手に世界で一番有名な兄弟としているが、ライト兄弟よりも現代はマリオ兄弟の方が知られているのではないだろうか。
あと、老若男女がスーパーマリオブラザーズについての話題を共有できる事も外せない。
「スターを取ろうとして、そのまま穴に落ちちゃったよ。」「助走した際にヨッシーを乗り捨ててジャンプしたけど、ヨッシーもろとも谷底に落ちたっけ。」といったスーパーマリオあるあるが世界で通用するって凄い事だと思う。
何よりも、音楽だ。ゲーム内の音楽を口ずさめば、国を越えてスーパーマリオだと認識できる。
俺がマリオでマリオが俺だ!!!!!!
自我が芽生えて、キャラクターと同化する体験をしたのは、スーパーマリオが初めてだった。
カメに噛まれ、イカやフグにぶつかり、ハンマーをぶつけられても、ピーチ姫とキノコ王国を救うため、諦めずに前進する姿。
マリオは私にとってのヒーローでもあった。
最初、マリオとルイージは双子だと思っていたが、月日が経過すると、マリオとルイージに特色が出始めて、確か『スーパーマリオUSA』で明確にマリオとルイージがキャラクターとして確立された記憶がある。
月日が流れ、勇敢なマリオに対して、ルイージの性格が怖がり屋で小心者である事を知ると、弟である私は正直「安易だな。」と思っていた。
しかし『ルイージマンション』が発売されると、その性格がゲームシステムとマッチして、日本では約60万本のセールを記録した事で喜びもあったが「もし、マリオマンションだったら100万本は売れたかもな。」と思うと、素直に喜べない。
弟は、兄を尊敬もしつつも、良きライバルとして目標としている部分もあるからだ。兄からすれば、そんな事言われても・・・という感じなのも理解している。
こんな面倒臭い部分を抱えてるのが、弟という存在だ。
頭の片隅にでもいいから、覚えておいてほしい。
マリオとルイージって人間だった。ピーチ姫も。
映画内で、マリオブラザーズとして配管工として仕事をしているのを見て、マリオとルイージが人間だったことに気が付いた。
マンマミーアとか言っていたし、イタリア人じゃん。
ピノキオがキノコ王国の住人のように、脳内でマリオ、ルイージも何処かの王国の住人だと勘違いしていた。
冷静に考えるとイタリア人の配管工の兄弟が何故、キノコ王国の危機を救う事になるの?という話ですが、それはマリオブラザーズが土管を通じてキノコ王国にワープしたのがきっかけになります。
長年疑問だった、ワープ土管の仕組みが凄い吸引力で目的地まで運ばれるという力技だったのを知りました。
それと同じく、ピーチ姫も両親の存在は聞いた事がなくて、デイジーというキャラクターがいるが、ピーチ姫の妹ではないし、キノコ王国で浮いている存在だなと思っていましたが、まさか、ピーチ姫も幼少の時にキノコ王国へワープしてきて、キノピオ達に育てられている描写があった時は驚きました。
ピーチ姫が地球から来たとすると、地球では行方不明になっているし、親もいるはずなのだが、そこら辺の描写はバッサリカットしているので、少しだけ気になりました。
この映画の凄いところは、ただの人だったマリオが、努力であのスーパーマリオになっていく過程を描くところにあるのですよ。
キノコを食べると大きくなるとか、ピーチ姫がファイアーフラワーを触れて炎がでる描写とか見ていて楽しい。
マリオとルイージの活躍に目頭が熱くなるのは何故なんだ?
この映画を見ていて、何故か涙が出そうになった。
1983年に『マリオブラザーズ』が誕生して約40年、ゲーム業界をリードして来たのが、マリオが主役のゲームと言っても過言では無い。
この映画では、マリオのゲームの歴史が散りばめられている。
鑑賞していれば、あなたのマイ・フェイバリットゲームもあるはずだ。
自分の人生は、マリオと共にあるのを知った時に、胸が一杯になって涙出そうになった。涙の原因はこれだ。
なにより、映画内でマリオがドンキーコングjrと戦闘するシーンは、必然ともいえるし、それこそが、任天堂がちゃんに制作に関わっている証拠でもあるのだ。
クッパは怖くて、悪いぜマジで。
キノコ王国から、マリオブラザーズが住んでいる街にクッパ軍団が雪崩れ込んでの戦闘シーンが迫力があって凄く良かった、良かったのだが、ひとつ気になる所もあった。
それは、クッパ一匹に対して、マリオとルイージが2人がかりで戦う事についてだ。
ズルくね?シンプルに思ってしまった。
戦隊物でも、子供の頃は最後に怪人が一人に対して5人で戦うのズルくね?と思っていたし、5人で一つのロボットを動かすからセーフという理屈かも知れないが、だったら、怪人も5人呼んでもいいのでは?モヤモヤしていたが、まさか、スーパーマリオの最後でそういう感情になるとは。
映画では、スターを取って無敵状態になったマリオとルイージが、二人でクッパをボコボコにするだが、そこは、クッパの攻撃でピンチになったマリオをファイアーフラワーでも葉っぱでも良いから、ルイージが救ったその隙に、マリオがスターを取ってクッパを倒すという流れでも良かったかもと。個人的に思いました。
映画の最後には、ヨッシーの卵が震えているシーンがあったりするので、続編はヨッシーが登場するのかも知れません。
続編があれば、勿論楽しみに待っていますが、しかし、この映画はこれで完結しているとも言えます。
もし、この映画の続編が作成されなかったとしても、悲しむことはありません。
この映画の続きは、私たちがゲームで遊び続ける限り、終わる事は無いのですから。
そんな訳で、『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』は絶賛上映中ですので、映画館に足を運んでいただければと思います。