大晦日なので、駆け足で観た映画の感想を書いていきます。
今年の映画は今年のうちに。
今年は、夏に二週間ほど入院、手術を体験しまして。
手術は無事に成功したのですが、右耳がほぼ聞こえなくなった以外、平穏な一年を過ごすことが出来ました。
あと、久しぶりにブルボンのルマンドやホワイトロリータを購入したら子供の時と比べて、かなり縮小していた事に軽いショックを受けました。
このまま小さくなっていくと、数年後にはブルボンのお菓子が袋のみ販売されて、ブルボンのお菓子は概念として我々の脳内にのみ存在する品物になるのかもなんて思っていたら夏が終わっていました。
一応説明しますと、決して医療ミスとかではないです、デット・オア・ライブでいう所の、右耳の聴覚・オア・命なので、後遺症もなく、命が無事で本当に良かった。そう思っています。
話が少しずれましたが、そんな感じなので、夏以降は映画をあまり観てはいないのですが、その中でも印象に残った映画の感想を記していきます。
※『大長編 タローマン 万博大爆発』
※NHKの深夜に放送していた印象が強くて、映画になった時は興味本位で観たのですが、映画を観賞しながら心の中では、目を見開いて、手の平を上にしながら「なんだこれは?」「なんだか、良くわからない。」とイマジナリー岡本太郎が憑依して観ていました。
この映画を知らない人からすれば「何だそれ?」と思いでしょうが「うまく、あろうとするな、意味なんかどうでも良いんだ。」と岡本太郎も言っていた。そんな映画です。
ちなみに、個人的に好きな岡本太郎の言葉は「同じことを繰り返すくらいなら、死んでしまえ」です。言葉の強さに痺れました。
※『ワン・バトル・アフター・アナザー』
※レオナルド・ディカプリオは『タイタニック』で存在を知り、そこから一線で活躍しているイメージでしたが、私が役者として印象に残ったのは『シャッターアイランド』からでした。
今まで、気にしていなかったのですが、映画でディカプリオの身体のデカさに気が付いたのがこの映画でした。ディカプリオの身長は183cmなのでアメリカ平均よりも大きいのですが、線の細い若者や、器の小さい小物を演じている先入観もあり、『シャッターアイランド』のディカプリオは、ヘビー級プロレスラーのように見えて異物感がありました。
その後のディカプリオは、身体のサイズを変幻自在に変えることのできる稀有な役者という認識をしています。
作品によっては、170cmから190cmまで伸びたり縮んたりする感じ。
そんなディカプリオの最新作、『ワン・バトル・アフター・アナザー』二時間を越える大作なのですが、凄い良い映画でした。
血のつながっていない親子の話なのですが、主演のディカプリオの演技が良いのは勿論のこと、ディカプリオの血が繋がっていない娘役のウィラを演じた、チェイス・インフィニティーの存在感、眼の力の強さ。圧巻でした。しかも、これが映画初出演と聞いて驚き。新しい才能を目の当たりにできて映画の醍醐味を感じた瞬間でもありました。
あと、白人至上主義思想を持つ軍人「ロックジョー」を演じたショーン・ペンの演技が完璧すぎました。
白人の富裕層で形成される秘密結社に入るべく、主人公を執拗に追い詰める軍人なのですが、所々に害悪なマッチョイムズが滲みだす感じが本当に上手い。
椅子にロープで縛られたウィラから「何で、サイズにあってない服をワザと着てるの?」
「シークレットシューズ何で履いているの?」立て続けにデリケートな部分を指摘して最後ロックジョーがブチ切れるシーンは面白さと同時に哀愁を感じさせる名シーンでした。
この映画の持つ力強さは「親子関係というのは、肌の色や血じゃないんだよ。」というメッセージだと思うのです。
血が繋がってなくても、何であろうと、主人公はボロボロになりながら娘を助けようとする、それが愛というもの。
その対比としてロックジョーのダサさは必見とも言えます。
多分、この映画を観た人の多くは「ロック・ジョーだせぇ~」思うはず。しかし、そこには哀愁もあり、この映画を彩っています。
今年、ベスト1映画でした。
※『爆弾』
普段、御茶らけている演技のイメージの強い佐藤二郎ですが、この人が持っている凄みが全面に出ていて、『佐藤二郎劇場』ともいえる圧巻の映画でした。
会話劇と連動して、起きる連続爆弾事件が同時進行していくので観ている間は緊張感が保ち続けるので最後まで駆け抜けるような映画でした。
ネタバレになるのですが、結局この爆弾事件はスズキタゴサクが起こした事件なのかについては少しぼかしたまま終わるのですが、観客に結末をぶん投げるのではなくて、余韻として、そっと渡されたような気がして、映画が終わった後も少し逡巡していました。
スズキタゴサクが脅迫されて仕方なく撮影されたとされる動画が、最初から最後まで全部ヤバかったのが印象的でした。
これらの発言は、匿名のSNSで日々更新されているような内容で、それらを表現の自由と履き違えている醜悪さ、そして、それらを抽出したかのような暴論の数々。
その暴論を、スズキタゴサクが棒読みでつまらなそうに喋っているのが印象的でした。
この「爆弾」の映画内の日本では、いつ東京で爆弾が爆発しても不思議ではないのですが、これが日常になり、何も感じなくなるのだろうな。何て事を思ったりしました。
スズキタゴサクが言った「これが、あなたの心のカタチです。」はインパクト大で、たまに思い出したりします。
駆け足的に映画の感想を書いてきましたが、みなさまも健康には気を付けて、どうぞ、良いお年をお迎えください。







