スタントウーマン

 

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 おススメ度 84

 

  あらすじはこんな感じ。

ハリウッド映画を支えてきたスタントウーマンにスポットを当て、その闘いの歴史とプロフェッショナリズムに迫ったドキュメンタリー。ハリウッドでは1960年代からスタントウーマンが活躍し、男性中心のスタントパフォーマーの世界で自分たちの地位や権利を守るべく闘い続けてきた。「トゥルーライズ」「ワイルド・スピード」「マトリックス リローデッド」といった名作に参加したスタントウーマンたちの証言により、映画史に残るアクションシーンの裏側に迫る。さらに日々のトレーニングの様子や危険なスタントに挑む姿を通し、最前線で活躍する彼女たちのプロフェッショナルな姿を映し出す。「ワイルド・スピード」シリーズの女優ミシェル・ロドリゲスが製作総指揮に名を連ね、ナビゲーターとして出演。

2020年製作/84分/G/アメリ
原題:Stuntwomen: The Untold Hollywood Story
配給:イオンエンターテイメント

 

 

以上、(映画ドットコム)より

 

感想とは関係ない話になりますが、約7年前ほど前に、居場所の活動をしていたNPOのお手伝いをしていた時があり、そこで、活動記録でブログの更新をしていた事がありました。

その時使用していたブログが、はてなブログということもあって、少しエモさを感じたので、つい書いてしまいました。

 

アクション映画が好きで何本と見ていたはずなのに、スタントマンという言葉に違和感を持たない自分にまず反省しました。

 

当たり前ですが、女性もスタントするっていうのに、スタントウーマンというタイトルを見るまで、違和感を感じなかったって言うのがね、猛省ですよ。

 

他にも似たような事象があるので、アンテナ立てて置けよ、自分!!!と言い聞かせました。

 

さて、スタントウーマンですが、映画創成期は、女性がアクションをすることが普通だったりして、バイクで走行しながら、バスに乗り込んだり、橋からロープで走行中の汽車の屋根に下りたりと、今の基準で見ても、危険なアクションをしていたことに驚きました。

 

見ていて普通に危ない、当時はハーネス何てないし、安全面は考慮されていない時代なので、家での火災シーンだと、1メートル先に火柱が上がっているので、臨場感があるけど、危ない。

 

その映像を見ながら、現役のスタントウーマンが、「ありえない。」

と言っていたのが、素直な感想で共感しました。

 

そんな映画業界は儲かると気付いたことで、スタントマンをはじめ、映画業界に男が参入してきたことが、スタント事業が変わる要因になっていき、女性のアクションを、女装したスタントマンが担当するようになっていって、結果スタントウーマンの仕事を奪っていくことになります。

 

70年代に入り、パニック物が映画としてブームになり、スタントをする機会が増えたこと、男女同権が活発になったことで、ドラマや、映画での女性が強く、速く、高く動けることが求められるようになったことで、スタントウーマンのニーズがあり、今に至ると。

 

スタントウーマンの礎を作った、3人の女性にインタビューをしているのですが、全員身体の張り方が普通ではない、そのうちの一人はテレビ版ワンダーウーマンのスタントをやっているのですが、当時の映像で、約3メートルの高さから天窓を突き破ってベットに落下するってシーンを見たのですが、ワンダーウーマンの恰好で落下するので、ガラスの破片が肌に接触するので、怪我が想像出来るわけです。

 

スタントをするにあたって、避けては通れないとはいえ、背骨を折ったり、足を折っていたりと、タフじゃないとやっていけない世界なのだなと、再認識しました。

 

やっていることは、ほぼ、ジャッキーチェン見たいなもので、まだ服を着ている分ジャッキーチェンの方が優しく見えてしまうぐらいでしたよ。

 

あと、気が付いたことで、女性のスタントの場合、薄着で動きにくい恰好が多いということでした。

 

男性は、俳優の恰好がスーツやジーパンを履いているから、けが予防のパットが入れられるのに対して、女性の場合は、ハイヒールやらドレスやらで、とにかく動きにくいし、パットが入れられずに生傷が絶えない。

 

これって、ハンディキャップじゃないか、って思う訳です。

 

他にも、スタントマンに比べて体形に気を使わないといけないところろとか、そこにはルッキズムが存在していたり、ミスをすると、「女だからと」言われることがあったりと、アクションの技術ではないところで見下される部分があることを知った時は、本当に腹が立ちましたよ。

 

女だからと言われたら、「その時は、冷静に相手のミスを指摘する。」と言っていたのを聞いて、失言したあげく、会見で逆ギレしていた男性役員に聞かせてやりたい。

 

マジで思いましたよ、男も嫉妬するし、感情的に怒鳴る奴も沢山いますし、怒鳴って、逆ギレした時点で、駄々っ子になった子どもと同じだと思っています。

 

主演俳優と、スタントウーマンが同化しているため、スタントウーマンの存在を忘れてしまっていました。

 

このドキュメントを見た後で、もう一度アクション映画を見なおそうと思います。

 

映画史の歴史と、スタントの歴史を知ることが出来るドキュメントでした。

 

上映時間も短いですし、良いドキュメントでしたよ。

 

 個人的に、女性が主演のアクション映画といえばこの作品です。

 

 

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