トーク·トゥ·ミー

 

おススメ度75

※ネタバレあり。

 

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解説

SNSで流行する「90秒憑依チャレンジ」にのめり込んだことから思わぬ事態に陥っていく女子高生を描き、2023年サンダンス映画祭で話題を呼んだオーストラリア製ホラー。

2年前の母の死と向き合えずにいる高校生ミアは、友人からSNSで話題の「90秒憑依チャレンジ」に誘われ、気晴らしに参加してみることに。それは呪われているという“手”のかたちをした置物を握って「トーク・トゥ・ミー」と唱えると霊が憑依するというもので、その“手”は必ず90秒以内に離さなければならないというルールがあった。強烈なスリルと快感にのめり込みチャレンジを繰り返すミアたちだったが、メンバーの1人にミアの亡き母が憑依してしまい……。

主人公ミアを演じるのは、ドラマ「エブリシング・ナウ!」のソフィー・ワイルド。人気YouTubeチャンネル「RackaRacka(ラッカラッカ)」を運営する双子の兄弟ダニー&マイケル・フェリッポウが長編映画監督デビューを果たした。

2022年製作/95分/PG12/オーストラリア
原題:Talk to Me
配給:ギャガ

以上、映画,comより引用。

 

今年最初に鑑賞する映画として、この映画と『エクスペンタブルズ ニューブラッド』で悩んだのですが、この映画を2024年の映画初めにしました。

 

何時の時代も不良がデカい顔して闊歩しているのを、いかに回避するかというサバイバルを強いられているのは今も昔も変わらずで、この訳の分からないイベントを持ってきたのがザ・不良グループの面々で、霊に乗り移っているのをSNSでアップしたりと調子づいているのですが、結局の所、この不良グループが酷い目に合わないのが生々しくてリアルでした。

家にタバコを吸いながら入って来て、注意されたらタバコを投げ捨てるクソ野郎が特に何も無くて、酷い目に合うのがミアの親友の弟という塩梅なのですが、もし、私が10代だったらこの映画に共感出来る部分があって、例え映画で不良グループが酷い目にあったとしても、現実の不良は存在している訳なので、一瞬溜飲を下げたところでサバイバルが続いていくという癪に障る感じが、ホラーと相性が良いのではと思いましたよ。

 

しかし、どうしても飲み込めないのが主人公であるミアの行動なのですが、とにかくミアが状況を悪くしているので、鑑賞していても全然気持ちが乗れませんでした。

 

最初、弟が若すぎるから霊と交信する時間は90秒ではなく50秒までにするという約束なのに、弟が交信した霊がミアの母親と知った瞬間に、ミアが2分まで延長させたあげく弟の身体が霊に乗っ取られて、片目を自分でくり抜くわ、テーブルで顔面を打ち付けて大出血するわの大暴れ。

 

警察に連絡、親友の弟は入院するのを目にして、ミアは母親と交信して弟を救出を考えるですが、それがまったく上手くいかず、逆にミアが霊に乗っ取られそうになる始末。

霊に乗っ取られる描写で、元カレと身体の向きを互い違いにして寝ている時に、元カレの足を霊が咥えているシーンが結構ショッキングだったのですが、次のシーンでミアが元カレの足を咥えていて、元カレがドン引き。というシーンは笑っていいのか、怖がっていいのか分からずに、困惑しました。

 

霊になった母親と交信している内に、現実と霊の世界が曖昧になったミアは、助けに来た父親の首にハサミを刺して、霊に乗り移った親友の弟も救えず、自分も霊に取りつかれて、何一つ解決しないまま終わるのは、ホラー映画として潔いなと思いました。

珍しいくらいに純粋なバッドエンド。

 

父親が娘の事を心配して思っていたが、それもミアは気付かないまま霊となって、違う国の誰かの声で呼ばれる所でこの映画は終わっていました。

 

観ようによっては、霊と交信するイベントはドラッグパーティーを想像させるし、参加した若者がドラック依存になって身を滅ぼす様子を、霊との交信で表現したのが、この映画なのではないかと思いました。

 

話は変わるのですが、映画を鑑賞しながら、全然ジャンルもテーマも違うのですが、このPVを思い出していました。

 

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FGO面白いよね。

 

おしまい。