スパイダーマンアクロス・ザ・スパイダーバース

 

オススメ度 99

 

※ネタバレあり。

 

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解説

ピーター・パーカーの遺志を継いだ少年マイルス・モラレスを主人公に新たなスパイダーマンの誕生を描き、アカデミー長編アニメーション賞を受賞した2018年製作のアニメーション映画「スパイダーマン スパイダーバース」の続編。

マルチバースを自由に移動できるようになった世界。マイルスは久々に姿を現したグウェンに導かれ、あるユニバースを訪れる。そこにはスパイダーマン2099ことミゲル・オハラやピーター・B・パーカーら、さまざまなユニバースから選ばれたスパイダーマンたちが集結していた。愛する人と世界を同時に救うことができないというスパイダーマンの哀しき運命を突きつけられるマイルスだったが、それでも両方を守り抜くことを誓う。しかし運命を変えようとする彼の前に無数のスパイダーマンが立ちはだかり、スパイダーマン同士の戦いが幕を開ける。

オリジナル英語版ではシャメイク・ムーアが主人公マイルス、ヘイリー・スタインフェルドがグウェン、オスカー・アイザックがミゲルの声を担当。

2023年製作/140分/G/アメリ
原題:Spider-Man: Across the Spider-Verse
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント

以上、映画.comより。

 

映像表現を見続けられる事による多幸感で、映画を見終わったら椅子に座ったまま死んでも良いと思った。

 

この映画が公開されて久しいですが、前作『スパイダーマン・スパイダーバース』を鑑賞していて、何も情報を入れずに映画を未見の状態でしたら、いますぐ、こんな野良ブログなんて見るのを辞めて、映画館に足を運んでください。

 

この感想ブログの1億倍面白いです。1億倍です。

大切なのは、この映画を映画館で体験して貰う事なのですから。

ちなみに、私は映画を見た後、このまま死んでも良いと思いました。

 

 前作の『スパイダーマン・スパイダーバース』を鑑賞した時も、違う絵柄のスパイダーマンが違和感なく動き回るCG表現に圧倒されたのですが、今作は、もっとCG表現がブラッシュアップされて、上映後は余韻で立てませんでした。

 

 アメコミの知識が無いスパイダーマン初心者の素直な感想は、「こんなに、スパイダーマンの派生キャラクターがいるの?」でした。

というより、蜘蛛に噛まれて、スパイダーマンマスクを被れば、とりあえずスパイダーマン。というのが良い意味で緩い。

中には、カウボーイ版スパイダーマンというのがいて、馬にもスパイダーマスクを装着していたのですが。さすがにマイルス・モラレスから「馬にマスクいらなくない?」と指摘されていました。

それだけ、スパイダーマンというキャラクターが大衆に受け入れられたという事なのだなと理解しました。

勿論、スパイダーマンの絵柄もそれぞれ違うのに、集団で登場する時には統一感があるのも、CG技術の凄さを感じました。

 

軽妙洒脱なトークの中に感じる物悲しさ。

 

スパイダーマンが他のヒーローと出会うと、お喋りで余計な事を言いがちなキャラクターなのは、基本的に一人で活動していてずっと孤独だから、という背景を知るとまた違った見え方になります。

 

この映画は会話のシーンが多くであるのですが、マルチバースで登場する、様々な時代や国で活躍するスパイダーマンは、自分が原因で大切な人を失い、誰も自分の正体を知っている人がいない。という、共通する悲しみを持っています。

全員その事に打ちひしがれ、抵抗を試みるものの上手くはいかず、その経験があったから、今の私がいると受け入れている状態になっている。

悲壮感を漂わせているのはミゲル・オハラぐらいで、他のスパイダーマンたちは淡々と会話しているものの、心の底では悲しみにくれているのが、スパイダーマンとキャラクターの根幹となる部分と思いました。

 

その課題に主人公のマイルス・モラリスが立ち向かう事で、この映画の推進力が爆上がりするのも必見です。

 

これ、続編あるの?が一番驚いた。

 

これが私が一番驚いた部分で、映画終盤でどうなるの?からの、前作のキャラクターが再登場という流れで、最後『続く』の文字。

少し、あっけには取られましたが、この続編をみるまでは死ぬわけにはいかない、生きる理由が増えました。

 

この映画を見ている最中は、このまま死んでも良いと思うくらい幸せでした。

理想の死に方として映画鑑賞死もありかなと思いましたな。

映画館関係者にしてみると迷惑千万だと思いますが、まぁ、そこは理想の話ですので、あしからず。

 

オススメ度が99点で、残りの1点は、続編があるの?

驚きというか、もっと、広報活動に力を入れても良いのではないかという理由で、マイナス1点としました。

あとは、その時の雰囲気であるとか、気分も含まれています。

 

冒頭で、情報を入れずに鑑賞してください。と書いている事と矛盾していますが、情報が無さ過ぎるのも不安になるかな。と思った次第です。