ガールズ&パンツァー最終章第4話

 

おススメ度 98パンツァーフォー

※ネタバレあり。

 

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解説

2013年放送のテレビアニメや2015年公開の劇場版も人気を博してきたアニメ「ガールズ&パンツァー」のOVA「最終章」の第4話。「戦車道」と呼ばれる、戦車を用いた武芸が普及した世界を舞台に、主人公の女子高生・西住みほをはじめとした大洗女子学園戦車道チームの面々が、他校の戦車道チームとの試合を通して成長していく姿を描く。

冬季無限軌道杯準決勝。大洗女子学園戦車道チームは要の「あんこうチーム」を序盤で失うという、かつてないピンチに見舞われ、残されたメンバーたちに対戦相手の継続学園が不敵に迫ってくる。一方、黒森峰女学園と聖グロリアーナ女学院の対戦も、息づまる激戦になっていた。自分なりの戦車道を見つけた黒森峰の隊長・逸見エリカを、難敵である聖グロリアーナ女学院の隊長ダージリンが迎え撃つが……。

2023年製作/54分/G/日本
配給:ショウゲート
劇場公開日:2023年10月6日

以上映画.comより引用

 

中軸が退場しても、パンツァーフォー!!!!!!

皆さん、ガルッパってる?(ガールズ&パンツァーの劇場版、楽しんでる?の意)

この映画の感想を書く前に、少しこの映画の魅力だと思う所を書いてみたので、お付き合いいただければ幸いだ。

ガールズ&パンツァー(以下ガルパン)では戦車で戦う際、フラッグが立ててある戦車を大破させれば勝利となるフラッグ戦を採用しており、なおかつ戦車の数を同数にしない所に作品の独自性があると思っている。


それにより、数で不利の大洗女子学園がいかに局面を打破するかによって、物語の推進力が加速していくので、視聴する時に飽きずに観られるのがこの作品が指示されている理由の一つだと思っている。

 

澤梓の活躍に刮目すべし、すべし!!!!!

 

あんこうチームが戦闘不能に陥る非常事態の中、次々と戦闘不能になり指揮官不在の状態になる大洗女子学園。
そこで指揮官に任命されるのが、1年生チームのリーダーを務める澤梓なのですが、他のチームが全員一致で澤梓を推薦するシーンは観ていて目頭が熱くなりました。

大洗女子学園はどちらかといえば、各自チームで行動しているイメージが強く、横のつながりがあまり無いのかなと思っていたのですが、その適性を他のメンバーが認識していて、なおかつ認めてくれている事に心が動かされましたのですわ。(ローズヒップ調)
『立場が人を成長させる』という言葉があるように、この映画は澤梓の成長物語ともいえるのです。

映画内で、澤梓が以前に資料として観ていた映画のワンシーンが一瞬カットインされてからの、閃きや作戦の指示を決定する演出が非常に良くて、過去に培って来た経験や努力が結実する瞬間を目の当たりに出来るというのも、連作ならではの映画体験だと思う訳です。

 

アニメならではのダイナミックさに圧倒されるべし。

映画のクライマックスともいえる、戦車が雪山を滑り落ちるシーンは、アニメ表現だからこそ出来る演出もあって大迫力でそれだけでも観る価値はあると思います。
大洗女子学園が勝利を収めて決勝へと進み、他の場所で聖グロリアーナ女学院VS黒森峰女学院の一戦が行われ、聖グロリアーナ女学院が決勝へとコマを進めるところで、次回へと続くのですが、
今回、先輩から後輩への戦車道の継承というのがきちんと描かれていて、本当にこのアニメが終わりに向かっているのを感じました。
全6章なので、あと残り2章となった訳だが、残り2章はまとめて約1時間30分から2時間で上映してくれる事を私は期待しています。
頼む、後生だから、この通りだ!!!!

 

ブログ開設して100日が経過しました。

気が付けば今日でブログ開設100日となりました。

どこの誰が書いた文章にも関わらず、閲覧していただきありがとうございます。

 

放置しておけば1000日でも、10000日でもブログを開設した事になるのでしょうが「ありふれた朝でも私には記念日」と、ユーミンも『ANNIVERSARY』で歌っていますので、それに私も準じます。

 

書いていて心底どうでも良いのですが、このどうでも良さを大切にして、これからもブログを更新できればなと思った次第です。

 

細々ではありますが、よろしくお願いいたします。

 

『北極百貨店のコンシェルジュさん』

 

 

おススメ度 97

 

※ネタバレあり。

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解説

第25回文化庁メディア芸術祭マンガ部門で優秀賞を受賞した西村ツチカの同名コミックをアニメーション映画化。

従業員は人間だがお客様はすべて動物である「北極百貨店」の新人コンシェルジュ・秋乃は、フロアマネージャーや先輩コンシェルジュに見守られながら奮闘する日々を送っていた。百貨店にはあらゆる種類の動物たちがやって来るが、その中でも「絶滅種」である「V.I.A(ベリー・インポータント・アニマル)」は個性派ぞろい。妻を喜ばせたいワライフクロウ、父へのプレゼントを探すウミベミンク、プロポーズに思い悩むニホンオオカミなど、それぞれ悩みを抱える動物たちの思いに寄り添うべく奔走する秋乃だったが……。

テレビアニメ「ボールルームへようこそ」の板津匡覧が劇場アニメ初監督を務め、テレビドラマ「凪のお暇」の大島里美が脚本、「PSYCHO-PASS サイコパス」シリーズのProduction I.Gがアニメーション制作を担当。

2023年製作/70分/G/日本
配給:アニプレックス
劇場公開日:2023年10月20日

以上、映画.comより引用

 

♬なんでも~そろう~北極百貨店~♬のメロディが頭から離れない。


予告編を映画館で観た時に「線が綺麗なアニメだな。」という印象があり気になったので、鑑賞しました。


お客様の要望に対してはYESで応えるのがコンシェルジュの仕事の流儀。

 

動物のお客様のみが集う北極百貨店には様々な要望がコンシェルジュに集まり、それに応えようとする新人コンシェルジュの秋野が奮闘する訳ですが、仕事と向き合った経験がある人ならば、冒頭での熱意だけが先行して空回りしてしまう主人公に既視感を持ったはず。


バタバタしてしまい、思い描いていた自分とはかけ離れた現状に落ち込んでしまったりと、職種は違えども主人公の行動をみながら「わかる~。」と心の中で呟きながら見ていました。

 

あと、神出鬼没のフロアマネージャーの藤堂が本当に神出鬼没すぎて少し笑ってまったのですが、スープが入った寸胴から登場した時は面白さよりも「それは、流石にやり過ぎではないか?」という困惑が上回ってしまい、何とも言えない感情になったりもしましたが、映画の魅力が損なわれる事はないのでご安心ください。

 

キャラクターについては、こちらのサイトで公開しています。

hokkyoku-dept.com

 


70分の上映時間でありながら、120分の映画を観たような満足感があった。

 

最初は上映時間が短いと思っていたのですが、物語のストーリーと共に主人公がコンシェルジュとして成長する過程がリンクしているので、まったく短さを感じない映画でした。

 

映画では『接待先のワライフクロウ夫婦へのプレゼントに悩むフェレット』『ウミベミンク親娘が互いに送るプレゼントの提案』『オスの二ホンオオカミがレストランでプロポーズするためのお手伝い』『バーバリーオオカミの男の子が持ってきた栞についた匂いと同じ香水を探す』『マンモスの芸術家ウーリーが展示した彫刻を倒してしまった猫と秋野のストーリー』が70分の中でテンポ良く進み、それが、先述したように秋野のコンシェルジュとしての成長物語としてリンクしているので、物語の構成力が良いと思いましたな。


成長を見守る眼差しを感じられる傑作アニメーションでもあった。


バーバリーオオカミの男の子が持ってきた栞についた香水を探すにしても、人間の嗅覚では感じ取れない僅かな匂いを動物のお客様が嗅ぎ取って香水を割り出したりと、協力する姿勢が心を打ちました。


なかにはクレーマーも存在して秋野に土下座を強要しようとするのですが、先輩のコンシェルジュが機転を利かせて秋野の窮地を救ったりと、成長を見守る描写がちゃんとあるので鑑賞中ストレスを感じなかったもの良かった点でした。

 

働く事の厳しさや、楽しさを70分で共有できるこの映画は、自分にとって傑作でした。

 

映画を観終わっても、人間の欲望で絶滅に追いやった絶滅危惧種も来店する『北極百貨店』のこれからを見たくなる。そんな映画でした。

 

漫画が原作なので、チェックしようと思っています。

 

 

楽天

 

アマゾン

 

 

ジョン・ウィック:コンセクエンス

 

 

おススメ度 98

※ネタバレあり

 

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解説

キアヌ・リーブスが伝説の殺し屋に扮した大ヒットアクション「ジョン・ウィック」シリーズの第4弾。

裏社会の掟を破り粛清の包囲網を逃れたジョン・ウィックは、裏社会の頂点に立つ組織・主席連合から自由になるべく立ちあがる。主席連合の若き高官グラモン侯爵は、これまで聖域としてジョンを守ってきたニューヨークのコンチネンタルホテルを爆破し、ジョンの旧友でもある盲目の暗殺者ケインをジョンのもとへ差し向ける。そんな中、ジョンが日本の友人シマヅに協力を求めるため、大阪のコンチネンタルホテルに現れる。

共演にはイアン・マクシェーンローレンス・フィッシュバーンらおなじみのキャストに加え、グラモン侯爵役でビル・スカルスガルド、ケイン役でドニー・イェン、シマヅ役で真田広之が出演。前3作に続きチャド・スタエルスキ監督がメガホンをとった。

2023年製作/169分/R15+/アメリ
原題:John Wick: Chapter 4
配給:ポニーキャニオン
劇場公開日:2023年9月22日

以上、映画.comより引用

 

冒頭のジョン・ウイックの正拳突きのシーンとキングがセリフを言いながら登場するシーンを見て、この映画は傑作になると思った。

 

家族や親友にこの事を言ったら「流石に早すぎるだろ。」と言われましたが、そう思わずにはいられなかったし、その勘は的中していました。

この映画を観て、真田広之がハリウッドで躍進する事を確信したので併せて書いておきます。

そういう事ですので、ハリウッドで映画を撮影している監督の皆様。

真田広之へのオファー、お待ちしております。


口に出して言いたい言葉『コンチネンタル大阪』


真田広之演じるシマヅが支配人として運営しているホテル。もし、本当にあったらSNSでバズっても不思議じゃないくらいのオリエント色が強いホテルなのですが、シマヅが厨房を歩くシーンで、料理人が思いっきり中華鍋を振っていたり、戦いの準備前に、戦闘員が業務用冷蔵庫を開けると、長ドスが剥き身で並んでいたり、手裏剣が綺麗に収納されていて「手裏剣はそう収納されるのか。」と思いました。
あと、ボディーガードは二人の巨大な力士でした。

長ドスはいいとしても、手裏剣って、あとボディーガードが巨漢な力士って。見ていて楽しかったけど。

多分ジョン・ウイックシリーズの国の描き方はかなりデフォルメされていて、その国の人達が「そんな訳ねーだろ。」という突っ込みありきで作成しているような気がしましたな。


ここで活躍するのはドニー・イェン演じるケインなのですが初登場でありながら『皆様ご存じ感。』の雰囲気を出してくるのは流石でした。


仕込み杖を駆使する盲目の殺し屋という役回りで、どうしても座頭市を連想するのですが、そこにカンフーアクションという新しい風を取り入れて、強烈な存在感を放っているのが圧巻。


最初に登場するシーンだと、本当にくたびれた感が出ているおじさんにしか見えないのですが、侯爵にジョンウイックの暗殺の命令を受けてからはポスターにあるようなスーツ姿で登場した瞬間に「コイツは、強い・・・」と思わずにはいられませんでしたね。

厨房で杖を頼りにセンサー付きインターホンを等間隔に張り付けて、敵が通ると同時に音が鳴るのを聞いて攻撃するアクションシーンも良かったですし、余裕ある振る舞いが『絶対的な強者』って感じがしますし、敵役でありながら魅力的な存在感もありました。

 


防弾スーツって科学的にどうなのよ?

ジョン・ウイックの世界では銃弾スーツなるものがあるので、接近して銃を撃ってもスーツで銃弾を弾く事ができます。

なので、相手を仕留めるには接近して白兵戦に持ち込む必要があるので、関節技で相手の動きを封じてからヘッドショットが多くなるのですが、この防弾スーツと言うアイディアを思いついた時点で、ジョン・ウイックシリーズ特有のアクションシーンが誕生したととも言えるのです。
この映画を観た人の中には素朴な疑問で「防弾スーツって現実に無くないですかね?」と思う人もいるかも知れない。まぁ、それは、ほら、これ映画なので・・・


ただの木偶の坊はこの映画に誰一人として存在しない。

 

この映画に登場するジョンウイックの敵役は誰一人として、動けない人物がいないのも地味に凄い。

ひと昔前のデカい大男というだけでは映画に出演するのが厳しい世界になっているのを見ると、役者の世界もアスリート化が進んでいて、難儀だな。と思ったり思わなかったりしました。

そんな中で一番の驚きと言ったらキーラと言っていいだろう。
巨漢で喘息持ちで吸引機を使用していると見せかけて、このキーラが動く動く、回し蹴りもジョンウイックに決めるし、観ていて何者?と思いました。


調べてみると、スコット・アドギンスという武闘家でもあり、スタントやアクションで活躍している俳優だという事を知りました。道理で動きがキレキレな訳だ。


今回の映画では、特殊効果で太っているように見せているらしいのですが、もう太っているようにしか見えないのが地味に凄い。

 

それに侯爵関係者が着こなしているスーツを観るにつけて、スーツに詳しくない私でも「これ購入すると数百万はするよな。」と思うくらいの代物を見事に着こなしていて、これも目立たないが地味に凄い。

 

フランス編は映画館で観る価値あり。

 

一本の映画で、夜のエッフェル塔をバックにこんなにも人が車に跳ねられるシーンを観たのは映画体験でも初めてだった。

ただ人が跳ねられるのではなくて、相手を車に跳ねさせる流れをアクションシーンに組み込ませたのが、この映画の白眉ともいえるシーンでした。
ジョン・ウイックも普通に車に跳ねられて高い所から落ちているけど、とりあえず元気です。

惜しむらくは、大阪でも地域を特色を出した場所でのアクションシーンをしてほしかった。
道頓堀でのアクションシーンとか見たかった、流石に道頓堀からダイブさせるわけにもいかず現実的に難しいのも理解できますが、せめて通天閣前でのアクションシーンがあればいいのになぁ。なんてぼんやりと思った次第です。


一対一の対決ってこんな感じで決まるのか。

 

一対一の決闘するシステムは前回にあったけ、と思いつつ鑑賞していましたが、あっても無くても大丈夫なのはこのシリーズの良いところ。

 

一対一の決闘ルールを決め方は、机に並んであるトランプを模したカードを希望する決闘方法を宣言しながら捲り、数が大きい方の対戦方法が採用されるルールなのですが、このシーンがが始まった時は、これから『カイジ』や『嘘食い』のようなジョン・ウイックのデスゲーム・ギャンブル編が開始されるのかと思いました。

それにしても、侯爵役のビル・スカルスガルドが、プライドが高い侯爵を見事に演じていて、それが最低に嫌な奴で最高でした。


調べてみると映画『IT』でのピエロを演じているのを知り、演技力の高さに納得しました。

結局カードの結果、夜明けの寺院で銃を使用して同時に打ち合って決着。という事になるのですが、この侯爵が急に「ケインが代役で戦う。」と宣言する感じとか、これも嫌な感じ全開の演技が良かったです。


ケインが「俺が戦うの?」という感じになっていましたが、対戦方法が決定する場にいて、侯爵が「決闘に使用する武器は剣。」とか言っている時点で気が付くんじゃないの?とか思いましたが、これも些細な点なので問題無いです。

決闘の寺院向かうジョン・ウイックに対して、侯爵はジョンウイックに莫大な賞金を懸けて、フランスの荒くれものたちに命を狙うように仕向けますが、それをかいくぐり、階段を上ると決闘場まで近づいたものの、侯爵側の陣営から蹴り落されて階段を転げ落ちるジョン・ウイック。
観ていて、最後の方は自分から階段を転げ落ちていない?と思うくらいの転げっぷり、迫る待ち合わせ時刻、最早これまでか、と思ったところでケインが登場、二人で侯爵側の陣営をなぎ倒しながら会場に向かいます。

寺院の決闘では、ケインとジョン・ウイックが背中合わせに30歩進んでから銃で撃ちあい、その都度10歩ずつ近づいて、最後お互い10歩の距離まで近づいて撃ち合ったたところで、銃弾に倒れるジョン・ウイック。

それを見た侯爵が止めを差すために、ケインの銃を借りてジョン・ウイックに銃弾を向けるのですが、ジョン・ウイックは銃を発砲しておらず、侯爵の額に銃弾を発射して侯爵を仕留めます。

見届け人もルール内の行動とみなし、晴れてケインとジョン・ウイックは自由の身となるのでした。

 

因果の報いを受けなくてはならない。

 

決闘に勝利して寺院の階段に腰を下ろしてそのまま横になるジョン・ウイック。

そして、キングとウイストンの手により荼毘に付され、ジョンウイックの墓が妻の隣に建てられ、墓標には『最後まで妻を愛した男。』と書かれているのは感情がグッとこみ上げてきましたし、妻の墓標には『最後まで夫を愛した女。』とも書かれていて、ここでジョンウイックの物語が完結したんだと思うと、感慨深いものがありました。


最後のケインのシーンは、最初必要かな?と思いましたが、ジョン・ウイックシリーズには、暗殺者として人を殺めた因果からは逃れられないというテーマがあるので、その報いを描いていると言えるのですが、せっかく盛り上がって映画が終わったのに・・・などと、あれこれと思いました。

 

この映画は何でもありなので、エンドロール最後の映像でジョン・ウイックの墓から手が飛び出してきて『ジョン・ウイック』は戻ってくる。というテロップで終わったとしても全然飲み込みますが、この作品が完結したのをスクリーンで体験出来て感無量でした。

結構大切な情報として、この映画にはジョン・ウイックの命を狙う『何物でも無い男』ことミスターノーバディーが犬を連れて戦うのですが、その犬が車に跳ねられるシーンがあります。


しかし、安心してほしい。怪我一つしていないし、最後まで元気です。

 

この映画を冗長と捉えるか、人間ドラマを丁寧に描いてると捉えるかで感想が真逆になる。

 

上映時間が約3時間あるので、実際に長いのは確かなのですが、アクションシーンは丁寧に描くのに対して、ドラマパートが世話しなく進んでいくという、アクション映画特有の物足りなさを感じていた方なので、逆にこの映画は新鮮でした。

タイミングがあえば吹き替え版でも鑑賞しようと思ったのですが、9月30日現在、日本語吹き替え版の情報が無いのが気になります。


DVDや配信などで吹き替えはあると思うのですが、スクリーンで吹き替え版を見られないのは、凄く惜しいし勿体ない。

 

アマゾンプライムでジョンウイックシリーズが配信されているので、興味ありましたら全シリーズを鑑賞して映画館へと足をお運びください。

 

時間が足りないという方は、こちらをご覧になってから映画を鑑賞した後で、ジョン・ウイックシリーズを見てはいかがでしょうか。

※ネタバレしています。

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カード・カウンター

 

 

おススメ度 92

※ネタバレあり

 

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解説

タクシードライバー」の脚本家ポール・シュレイダーが監督・脚本、マーティン・スコセッシが製作総指揮を手がけ、孤独なギャンブラーの復讐と贖罪の行方を描いたスリラー。

上等兵ウィリアム・テルアブグレイブ捕虜収容所における特殊作戦で罪を犯して投獄され、出所後はギャンブラーとして生計を立てている。罪の意識にさいなまれ続けてきた彼は、ついに自らの過去と向きあうことを決意するが……。オスカー・アイザックが主演を務め、徐々に追い詰められ復讐へと駆り立てられていくミステリアスな男ウィリアムを演じる。

ギャンブルブローカー役で「アンクル・ドリュー」のティファニー・ハディッシュ、ウィリアムと擬似父子のような関係を築く青年役で「レディ・プレイヤー1」のタイ・シェリダン、物語の鍵を握るウィリアムの元上司役でウィレム・デフォーが出演。2021年・第78回ベネチア国際映画祭コンペティション部門出品。

2021年製作/112分/R15+/アメリカ・イギリス・中国・スウェーデン合作
原題:The Card Counter
配給:トランスフォーマー
劇場公開日:2023年6月16日

以上、映画.comより

 


主人公の面構えを見る映画。


刑務所で日々を過ごしているただならぬ男の雰囲気だけでこの映画をスクリーンで観て良かったと思わせた。

 

冒頭からポーカーの必勝法である『カード・カウンティング』の説明をするのですが、門外漢の私としては、何となく分かるが実際には何か何だか分からない、しかし何か凄い事が起きているのが確か。くらいの感想しか出なかったのですが、グイグイ映画の世界に引きずり込まれて没頭できました。


主人公がポーカーをしながら、心の中で「どんなに顔を隠しても、イアホンをしても心を隠すことは出来ない」と呟いている感じや、目立つのが嫌なので、優勝はせずに準優勝を狙っているところなんかも、ベタな設定でありながらも実在感があって凄みがありましたな。


何と言っても、俳優オスカーアイザックの面構え。この映画はこれに尽きる。

 

途中カジノで青年がコンタクトを取ってきたあたりで、ギャンブル映画からサスペンスへと映画の雲行きが変わってくるのが独特な感じを受けました。


その青年は、父親が主人公と同じ時期にイラクに従軍していて、父親は帰国後に家族に暴力を奮い、自ら命を絶った事を主人公に伝えると、主人公の回想で2003年にイラク戦争で捕虜に対して暴力や虐待をしていたシーンに移ります。

そのシーンで、上司が言葉を匂わせて決して命令しない、嫌な感じ全開で虫唾が走りましたマジで。

映画を観ながら脳の記憶の蓋が空いて、頭にズタ袋を被せて裸にしたイラク兵の捕虜を前に笑顔の女性隊員の写真が発表された時の衝撃を思い出したのですが、誰もがそうなりえる戦場の恐ろしさと、異常性が垣間見た瞬間でもありました。

 

この映画では部下に指示した上司はお咎めなして、現場で実行した兵士だけが罰せられていたが、これは構造的な欠陥だと思う。


回転寿司屋で醤油差しを口にした様子を動画にあげていた人間が実刑を求刑されたが、それを煽っていた人間も同じ罪に罰せられないければこういう事が延々と続くだろう。

 

だからと言って死人に鞭打つような行為を肯定する気はない、死んだら仏という言葉もある。

しかし、仏になったとしても、人間の時は最低のクソ野郎だったという総評は必要だと思っている。

 

話を戻すが、その青年はその上司の自宅をグーグルアースで突き止めていて、父親の上司を睡眠針で眠らせ、屈辱的な格好にしてSNSで流出させることを画策している。


主人公は、それに賛同せずに「復讐は何も生まない。」と窘めるのですが、青年は「睡眠針もネットで購入した。」と語る軽さや、悲壮感よりも、情報が手に入ったから実行するという価値観。


手段が目的を追い越してしまっているスピード感が現代的でした。

 

この映画を何も知らないで見る事が出来て幸せだった。

 

予告編を見る限りギャンブル映画なのかと思ったら、ロードムービー、恋愛、ギャンブル、復讐劇など色々な要素があるのですが、この映画はギャンブルから少しづつ復讐劇の方へとシフトしていきます。

 

青年に札束を渡して「母親の元へと戻れ、そして休学している大学に通え。家に戻ったら連絡しろ。」と半ば脅してその場を去った青年が、主人公に送った写真がグーグルアースで見つけた上司の家の写真。


嫌な予感がした主人公がネットニュースを見ると、その青年が上司の家に侵入して銃撃で死亡したニュースを知る。

 

ポーカー大会の決勝戦の途中で車を飛ばして主人公が向かったのは・・・


最後、元上司の家に侵入して尋問、拷問チキンレース(どちらかが絶命するまで、尋問や拷問しあう。)が開始されるのですが、その描写が一切されず、誰もいない部屋と別の部屋から声だけが聞こえる演出は印象的で、最後生き残った主人公が警察に電話するシーンのボロボロ具合で、かなりエグイ事をしていたのだなと想像できるので、拷問シーンを見せられるよりも何倍も嫌でした。

従来の映画だと、復讐には囚われずに新しい道へと進む事が人間のあるべき姿だというメッセージが多い中、この映画は大切だと思った人が殺された時、どうしても許せなかったら復讐して殺せ、そして刑務所に入れ。


というメッセージは振り切っていて斬新でした。

 

参考にはなりませんでしたが。

 

登場人物が少人数で、決して派手な映画とは言えませんが、最後まで緊迫感が途切れなかったのは、俳優オスカーアイザックの表情だと改めて思いました。

 

 

ミッション インポッシブル/デッドレコニング part one

 

おススメ度 96

 

※文字修正しました。

主人公の名前を全部イーロン・マスクと書いていました。イーロン・マスクは(x元ツイッター)でした。

ポストと言われても、まだピンと来ないでお馴染みの方でした。

イーロン・マスクがこの映画のアクションを演じたら、それはそれで話題になりそうではありますが、正しくはイーサン・ハントです。ここに訂正いたします。

 

 

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解説

トム・クルーズの代名詞で、世界的人気を誇るスパイアクション「ミッション:インポッシブル」シリーズの第7作。シリーズ初の2部作となり、イーサン・ハントの過去から現在までの旅路の果てに待ち受ける運命を描く。タイトルの「デッドレコニング(Dead Reckoning)」は「推測航法」の意味で、航行した経路や進んだ距離、起点、偏流などから過去や現在の位置を推定し、その位置情報をもとにして行う航法のことを指す。

IMFのエージェント、イーサン・ハントに、新たなミッションが課される。それは、全人類を脅かす新兵器を悪の手に渡る前に見つけ出すというものだった。しかし、そんなイーサンに、IMF所属以前の彼の過去を知るある男が迫り、世界各地で命を懸けた攻防を繰り広げることになる。今回のミッションはいかなる犠牲を払ってでも達成せねばならず、イーサンは仲間のためにも決断を迫られることになる。

シリーズを通して数々の命懸けのスタントをこなしてきたトム・クルーズは、今作ではノルウェーの山々に囲まれた断崖絶壁からバイクで空中にダイブするアクションシーンを披露。共演はサイモン・ペッグレベッカ・ファーガソン、ビング・レイムス、バネッサ・カービーらに加え、第1作に登場したユージーン・キットリッジ役のヘンリー・ツェーニーもカムバック。「キャプテン・アメリカ」シリーズのヘイリー・アトウェル、人気刑事ドラマ「NYPDブルー」のイーサイ・モラレス、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」シリーズのポム・クレメンティエフらが新たに参加した。監督・脚本は「ミッション:インポッシブル ローグ・ネイション」以降のシリーズを手がけているクリストファー・マッカリー

2023年製作/164分/G/アメリ
原題:Mission: Impossible - Dead Reckoning Part One
配給:東和ピクチャーズ

以上、映画.comより引用

 

 

 

 

イーサン・ハント最後の大冒険、序章開幕ッッ!!

 

冒頭の10分間のアクションシーンがあってからの、映画のオープニングタイトルに行くというのがこの映画の定番の流れとなのですが、今回その冒頭10分間のアクションシーンを2時間30分引き延ばされたのが今回の作品ともいえます。

 

極端な事いえば、冒頭の5分プラス、最後の列車のアクションシーン10分あればこの映画の内容はほぼ同様の物になると思います。

 

様式美ともいえる、イーサン・ハント走りを堪能せよ。

 

イーサン・ハントと言えば、全力疾走。全力疾走と言えばイーサン・ハントと言っても差し支えないくらいに、この映画を彩っている名シーンなのですが、もはや、太腿を上げながら走るイーサン・ハントを見られるだけで、ありがたやと手を合わせたくなるような塩梅となっています。


そのイーサン・ハント走りが次回作で見納めになる可能性があるのですよ、そこのあなた。


それだけでも、スクリーンで見る価値があるというもの。


アクションシーンも工夫を凝らしていて、飛行場での刑事から逃げるシーンなどは飽きる事が無かったです。


とにかく、飛行場の屋根に逃げたイーサン・ハントが屋根伝いを走り続けるシーンは、映像の美しさと同時に、よくぞ、このロケーションを見つけ出したな。と思うくらいに、風景をバックに走るイーサン・ハントがマッチしていて、何故か泣きそうになりました。

 

比較してはいけないのだが・・・


同時期にインディ・ジョーンズを鑑賞していたので、どうしても比較してしまうのですが、インディ・ジョーンズのアクションシーンが平面だとすると、この映画は高さを加えた立体的なアクションが特徴的だなと改めて思った次第です。


この映画シリーズは、とにかく高い所からイーサン・ハントは落っこちるんですよ。

今回も谷底からバイクもろともダイブしていたのですが、こういう高さを生かしたシーンを見ると、映画は創意工夫の賜物であることを実感しました。

ちなみに次回作は来年なので、それまで生きている理由がまた一つ増えたと言っていいでしょう、その日までうかうかしていられないぜ!!

 

トムクルーズのアクションを映画館で鑑賞するたびに、健康を維持する事の大切さを実感するので、たまに運動して見ようかなと思いましたな。

 

それが私にとってのミッション・インポシブルという事になるのですが、あなたにとってのミッション・インポシブルは何ですか?

 

はたして、これは映画なのか?という疑問も湧かないでもなかった。


アクションシーンを数珠繋ぎしていく構成で、約2時間30分飽きることなく最後まで鑑賞できただけで、私の中では大傑作なのですが、映画としてみると、最初に提示されるカギを奪い合う展開のみなので、どうしても単調に見える部分はありました。

しかし、それも次回作への大いなる助走と考えれば受け入れられるので、結果的に面白い映画でしたな。

 

もしかしたら、この時点で最寄りの映画館で上映が終了しているかもしれませんが、是非興味ありましたら、ご鑑賞ください。

 

 

 

 

バービー

 

 

おススメ度 97

 

ネタバレあり。

 

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あらすじ

世界中で愛され続けるアメリカのファッションドール「バービー」を、マーゴット・ロビーライアン・ゴズリングの共演で実写映画化。さまざまなバービーたちが暮らす完璧な世界「バービーランド」から人間の世界にやってきたひとりのバービーが、世界の真実に直面しながらも大切なことは何かを見つけていく姿を描く。

ピンクに彩られた夢のような世界「バービーランド」。そこに暮らす住民は、皆が「バービー」であり、皆が「ケン」と呼ばれている。そんなバービーランドで、オシャレ好きなバービーは、ピュアなボーイフレンドのケンとともに、完璧でハッピーな毎日を過ごしていた。ところがある日、彼女の身体に異変が起こる。困った彼女は世界の秘密を知る変わり者のバービーに導かれ、ケンとともに人間の世界へと旅に出る。しかしロサンゼルスにたどり着いたバービーとケンは人間たちから好奇の目を向けられ、思わぬトラブルに見舞われてしまう。

レディ・バード」「ストーリー・オブ・マイライフ わたしの若草物語」のグレタ・ガーウィグが監督を務め、「マリッジ・ストーリー」のノア・バームバックとガーウィグ監督が共同で脚本を手がける。

2023年製作/114分/G/アメリ
原題:Barbie
配給:ワーナー・ブラザース映画

以上、映画.comより

 

 

バービーワールドって何ぞや?

 

バービーワールドはバービーがハッピーに暮らすための世界。ここでは、大統領バービー、医者バービー、工事現場バービーなど、あらゆる職種にそれぞれ人種の違うバービーが存在している世界なのですが、ケンもあらゆる人種がいて、ケンはビーチにいつも居る存在なので、社会性が希薄なのがケンとも言えるのがバービーワールドです、あと、ケンの友達のアランもいますが、存在感が希薄です。


バービーワールドはケンからすればディストピアだし、バービーとケンが足を運んだ人間の世界は、女性にとってのディストピアで、ケンがバービーワールドで作り上げたモジョ・ドージョー・カサハウス(口に出して言いたくなる語感)はバービーたちにとってのディストピアである。
「誰かにとって心地良い世界は、他の誰かの不快さを担保にして成立している。」という事実をポップに表現しつつも、現実を突き付けてくるバランス感覚が絶妙でした。


アランは凄く良い奴なのに・・・・

ケンと友達のアランはバービーに力を貸す唯一男性なのですが、女性に良いところを見せたい、モテたいといった、男性の要素を抜いたアランという存在を見ると、こんなにも頼りなく見えてしまうものかと思いました。

古来から「良い人だけど、付き合うのは無理。」といった、禅問答なのか、高難度のなぞなぞなのか分からない評価がありますが、この映画のアランはまさにそんな存在そのもの。
ぶっちゃけて言えば、生活力の無い男性だと言い換える事も出来る訳です。
バービーを尊重して、力になっているアランなのに何処か頼りなさげなのは、アラン自身が自分が何者であるかを確立できない事も関係していると思います。

バービーワールドはパンフレットによると、黒が存在しない世界なのですが、人間世界に行ったバービーが女子中学生に会いに行くシーンでは、ピンクの派手な服を着ているバービーに対して、テーブルに座っている女子中学生は全員黒い服を着ています。
これだけで、人間世界とバービーの世界の断絶を表しているのが印象的なシーンでした。


ケンもバービーも悩む。

バービーとケンが人間世界に来て早々に警察のご厄介になるのですが、憮然とした顔で自分のネームプレートをもって写真を撮影されるバービーに対して、ケンが満面の笑みでポーズを付けて撮影されているのを見た時は、ケンは良くも悪くも能天気な人物だと思っていたのですが、ケンという人物はそんな薄っぺらい人物ではない事が映画を観ていると分かってきました。

ケンの悩みは、自分とは何者かという事であって、人間世界で初めてケンという存在を認識してもらったからこそ、警察所であんなに喜んでいた訳です。

他にも、バービーワールドに戻ったケンが他のケンたちに「女性が敬語で、今何時ですか?って俺に聞いてきたんだぜ。」と自慢げに話すシーンは、愛しさと、切なさと、心苦しさが同時に現れるような良いシーンでした。

ケンがバービーより先に戻って着手した事は、人間世界で学んだ、男性社会と馬を合わせたケンが理想とするワールド、通称モジョ・ドージョー・カサハウスの建国で、そこでバービーワールドに住むバービーたち男性社会に免疫が無く、洗脳されてしまった。
という描写が秀逸なのです。


バービー達の洗脳を解くために、まずケンたちの傍から離れないバービー達をどう離していくかが肝になるのですが、男性の興味をそらすためには、フォトショップの使い方が分からない、投資について聞きたい、映画(ゴットファーザー)について質問するといった。男性が、マンスプレニング(教えたがる男性たち)になる状況を作り上げていくのですが、観ていて気まずく、そして恥ずかしかったです。

バービーに人間世界で女性がいかに理不尽な目にあっているかを直接伝える事で洗脳が解け、マンスプレイニングの陽動作戦に加わっていくという怒涛の展開に。

最後の総仕上げに「男はギターでも弾き語ってさえすれば、女性が喜ぶとでも思ってんだろ?」と言わんばかりの映像表現を見た時に、共感性羞恥という言葉が脳内で湧き出てきて嫌な汗が出てきました。

結局、バービーは他のケンに愛想を良くすることで、ケンたち同士を仲間割れの状態に持っていく作戦がまんまとハマり、ケン達の全面戦争になる訳ですが、ここはバービーワールドなので、武器と言う概念が無く、フリスビーだとか、かわいいスコップだとかを用いて、戦争というか、じゃれあいみたいな事になるのですが、ここはライアン・ゴスリングの存在感もあって、かなりのがっかり感を味わえました。


最後は、黒いシャツとズボンを着て、集団ダンスバトルに変化するシーンは、格好良すぎてダサさが際立つ最高の演出になっていましたな。


少し考えれば、映画や投資、フォトショップについて詳しい女性も沢山いるのは明白なのですが、その前提をすっ飛ばして知識でマウントを取ろうとする男性。普通にクソだなと思いますし、そのクソに自分も含まれていて他人事では無いなと実感しました。

これらのシーンを詳しく書こうとすると、まさに映画内のマンスプレイニングそのものになってしまうという事実。


そもそも、このブログもマンスプレイニングの集積とも言える訳で、書いていて吐きそうになりましたが、自覚する事で少しは抑止力に繋がるのではないかと思いました。

バービーも、他のバービーのような役割が無い、ただのバービーである事に悩んでいて、奇しくも、ケンも同様の事で悩んでいて、ケンの方がアイデンティティクライシスに陥っている分、より苦悩が深い。

 

あなたはあなたで良い、なんて使い古された言葉で立ち直るほど単純ではない、ここで大切なのは私は私で良いんだと言える自己肯定だ。

 

悩んだケンは、ケンはケンだという自己認識によって立ち直り、バービーも自分の意志で人間になる事を決める。

悩みと向き合い、一歩前に踏み出す事で新しい世界と出会える。
そんな映画だと思いました。

予告編を最初に見た時は、「これは、マズイ映画になるかもだぞ。」と思っていたのですが、実際に鑑賞して良かった映画でしたので、何事も決めつけは良くないことを肝に銘じました。

 

あと、日本では完全に味噌が付いてしまったのが本当に惜しかったです。

詳細につきましては、皆様方で調べて頂ければと思います。