気が付いてからがスタート

物心つく前から、家にはウイスキーの空き瓶に水とラップを入れた物が長い間飾られていた。
ラップに光沢が生まれて虹色に輝く時もあったが、それも気が付いたら無くなっていた。
20年以上飾られていた物なのだが、家族の誰かがある日突然ゴミと認識したから廃棄されていたが、気が付いたらとはいえ急に捨てるだろうか。

このように、普段気にならない事が気になってしまうのが人間だ。

最近になって部屋が雑然としている原因が、床に物が置かれていることに気がついた。
そんなわけあるか、と思うなら、服を一着、ペットボトル一本を部屋の床に置いていただければ理解いただけるはず。

あなたの部屋がどんなに無機質であったとしても、その時点で部屋に生活感が生まれるはずだ。

雑然としている部屋を掃除すれば解消するかといえば、そう単純な話ではない。
前に親友と話した時に共有したことは、掃除した方が何があるのか分からなくなる。という事だった。
ちなみに親友はダンボール三箱に本を入れて管理しているが、部屋のスペースが限られていて、どうするか悩んでいた。

他人から見るとゴミ屋敷のように見えて、当事者はどこに何があるのか把握している現象があるが、その気持ちが理解できる。

掃除に取り掛かるにあたって、一番のハードルは、同時進行で整理整頓もしなくてはいけないことだ。

こんな私だが、部屋について一つだけ守っているルールがある。
それは、食品は部屋に放置しないことだ。
本や服などがメインで部屋の面積を奪っているが、悪臭がしているわけではない。

これでも清潔な状態を保つことを目標にしているので、部屋が匂うことはあり得ないし、あってはならない。

掃除をするたびに、断捨離してミニマリストを選ぶ人の気持ちも分からないではないが、極端すぎるのも見ていて心配になる。

幸せの形は人それぞれなのだが、ミニマムリストが、ワンルームに何も無い部屋で体育座りしている映像を見ると心がざわついてしまう。

この前、セールで販売していた電子書籍を20冊くらい購入したが、その時に部屋に置くための本のスペースを考えなくていいのが楽だったので、いずれ本は電子書籍で購入することになるだろう。

電子書籍を購入した本を読まなくてはというプレッシャーもあったりするので、そこら辺は痛し痒しといったところだ。

以前、吉川英治著『三国志、全8巻セット』をセールの時に勢いで購入したがこれも読まなきゃなと思っている。