運動の対価

親友から、テレビ番組のSASUKEを攻略すべく、有志が集まって練習している場所が市内にあるらしいという話を聞いた。
そこでは、反り立つ壁など、テレビで採用されている関門を実際に作成しているらしく、一般開放の予定は無いらしい。

実際に解放されたら、怪我人が続出して閉鎖されるのは目に見えるだろうから、賢明な判断かも知れない。
ひと昔前のSASUKEの予選といえば、何組か賑やかし枠があったような気がする。
その時の旬な芸人だったり、居酒屋を経営しているおじいちゃんであったりと、多種多様な人が参加していたと記憶している。
なかには、趣味でハンググライダーをしているという理由だけで、スタート地点にハンググライダーをわざわざ用意していた人もいたな。
その人はすぐに池に落ちてしまっていたけど、印象に残っている。
最近では、ヒカキンも参加していたそうだが、インタビューで「このために痩せてきました。」と発言していたので、最早お遊びで参加する事が許されない領域に突入してしまったのを感じた。SASUKEなのに。いや、今やSASUKEだからこそという事か。

今更ながら、SASUKE完全制覇した賞金が200万円というのは安すぎると思う。

確かに金額としては大きいが、これだけの偉業を成し遂げている割には少なく感じてしまう。
どうせなら、賞金5千万円とか1億円とかに跳ね上げればいいのに。
そうすれば、賞金200万円だから参加を見合わせていた猛者が現れる可能性もある。
山奥で一人、指一本で逆立ちをし続けていたり、座禅を組みながら宙に浮かんでいるような超人達が、これを機会に下山を決意するかも知れない。

テレビは下世話だろうが何だろうが、見たい物を見せてこそのテレビじゃないか、どうせやるなら、もっと振り切ったエンターテイメントを魅せてくれ。